第49期棋王戦挑戦者決定二番勝負/第2局「先手・伊藤七段、積極果敢に」
藤井聡太棋王への挑戦権をかけて
本日行われています、注目の第49期棋王戦挑戦者決定二番勝負
「広瀬章人九段-伊藤匠七段」の第2局は東京・将棋会館にて。。
振り駒で決まる第2局の手番で
幸先良く、先手を得たのは伊藤七段でした。
初手から互いに飛車先を決め合い、注目の戦型は
現代将棋の主流「相掛かり」に決定。。
互いに角頭を金で受け、飛車の横に銀を立てる
おなじみの定跡手順の出だしから、角側の端歩を双方
突き合った後、伊藤七段が3筋の歩を突いたのをみて
広瀬九段は先に飛車先の歩を交換します。。
一方の伊藤七段は玉を立て、「中住まい」に構えてから
自らの飛車先である2筋で歩を交換させると、戦場に浮かせた
飛車を拠点に銀・桂を高く構えますが、その間に「腰掛銀」に構えた
広瀬九段も好戦的に駒を前に出し、主導権争いが展開されます。。
大一番らしく、ジリジリと間合いを詰め合う
神経質な駒組みから、あくまで居玉のまま受けに回った
広瀬九段が3筋に歩を投入し桂頭をケアしました。。
この手に対し、伊藤七段はすかさず5筋の位へ角を飛び出し
何とか局面の打開を目指しますが、広瀬九段は慌てず騒がず
逸る相手をいなしながら駒を押し返し、硬直化を図ります。。
それでも、気合十分の伊藤七段は積極果敢に
5筋の戦場で銀交換を成立させ、高らかにいざ開戦を告げると
大胆な飛車切りから、強く中央突破を狙います。。
こうなると、のんびりと受けてばかりはいられない
広瀬九段は敵陣へ手持ちの飛車を打ち下ろし、宣戦布告。。
盤上は熱気と緊張に包まれながら終盤戦へと向かいます。。