将棋世界2024年1月号(付録セット) [雑誌]
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【 投了図・99手目▲6八玉 】
投了図での持ち駒
▲丸山九段: 角、銀、歩
△藤井八冠: 金、桂、歩4
本日、放送されました第31期銀河戦/決勝
注目の「藤井聡太八冠-丸山忠久九段」の一戦は
上図99手までで、先手・丸山九段が勝利を飾りました。
47手目▲6七銀。
上図での持ち駒
▲丸山九段: 角
△藤井八冠: 角
大一番の戦型は「角換わり相腰掛銀。
じっくりとした駒組みから丸山九段は飛車を5筋に合わせると
代わりに5筋の戦場に構えた銀を引き下げ「銀矢倉」に構えます。。
ここで手番の藤井八段が
グイっと銀を立てたのをみて(48手目△5五銀)。。
49手目▲4五歩。
上図での持ち駒
▲丸山九段: 角
△藤井八冠: 角
丸山九段は返す刀で
4筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始します。。
藤井八冠はすぐに△同歩と応じて、以下
▲2四歩~△同銀~▲4五桂に△8六歩~▲同銀~
△5五歩をみて▲5六銀~△同銀~▲同歩~△5四銀~
▲4三歩~△5二金~下図63手目▲5三桂成と進行。。
63手目▲5三桂成。
上図での持ち駒
上図での持ち駒
▲丸山九段: 角、銀、歩2
△藤井八冠: 角、歩2
すぐに反発した藤井八冠の仕掛けを真っ向から受け止め
「羽生世代」が誇る4人の名人に名を連ねる激辛流・丸山九段は
妥協なく、強い踏み込みで一気に勝負に出ました。。
5筋を拠点に畳みかける先手に対し
藤井八冠も機をみて反撃に転じますが。。
【 投了図・99手目▲6八玉 】
投了図での持ち駒
▲丸山九段: 角、銀、歩
△藤井八冠: 金、桂、歩4
攻めに熱くて受け手厚い
丸山九段は大一番で激辛流の本領を遺憾なく発揮。。
後手玉を追い詰めてから、後手の反撃をヒラリとかわした
上図の局面をみて、藤井八冠は無念の投了を告げました。。
タイトル全冠制覇に続き
前期の続く一般棋戦完全制覇を狙った神童を決勝の舞台で下し
丸山九段が堂々の優勝を飾り、その実力をみせつけました。。