将棋世界2024年1月号(付録セット) [雑誌]
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【 投了図・102手目▲5五角 】
投了図での持ち駒
▲広瀬九段: 飛、銀、桂2、歩3
△伊藤七段: 金、銀、歩3
藤井聡太棋王への挑戦権獲得を目指して
昨日行われました、注目の第49期棋王戦挑戦者決定二番勝負
「広瀬章人九段-伊藤匠七段」の第1局は、千日手指し直しの末
上図102手までで、後手・伊藤七段が勝利を飾りました。
戦型は現代調の「矢倉」模様の出だしから相居飛車の力戦に。。
厚みを築いてグイグイと駒を前に出す伊藤七段に対し広瀬九段は
攻守にバランスの取れた指し回しから、機を見て鋭い踏み込みで
後手玉へと迫り、勝利は目前かと思われましたが。。
土壇場の土壇場で名手・広瀬九段にまさかの疑問手発生。。
天王山に鮮烈に飛び出し戦列に参加した後手の角に銀を抜かれた
上図の局面をみて、広瀬九段は急転直下の投了を告げました。。
終盤の大逆転で値千金の勝利を飾った
伊藤七段が本戦/準決勝で敗れたリベンジを果たし
挑戦権のゆくえは最終戦/第2局へともつれ込みました。