第82期B級1組順位戦/10回戦「羽生九段-木村九段は相掛かり」
本日行われています
第82期B級1組順位戦/10回戦・一斉対局のうち
注目の「羽生善治九段-木村一基九段」の一戦は
総本山の東京・将棋会館にて。。
初手から互いに飛車先を決め合い、戦型は
現代の主役「相掛かり」となりました。
角頭を金で受け、飛車の横からに銀を立てる
おなじみの定跡手順の進行から、さらに呼吸を合わせて
互いに飛車先で歩を交換すると、居玉のまま「腰掛銀」に構えた
羽生九段に対し、木村九段は角交換を敢行し模様を動かします。。
しかし、羽生九段は局面を収める気はなく
7筋で歩交換を成立させてから銀をグイグイと上昇させ
後手陣に圧力をかけると、続けて手持ちの角を戦場に投入し
一息に攻撃態勢を整え、開戦への機運を自ら高めます。。
好戦的な先手に対し
木村九段は飛車を中央5筋に合わせて切り返し
そのまま王手で龍を作り、攻守の起点に据えました。。
が、手が伸びる羽生九段はその龍を逆に標的として
自陣に控えた角のサポートを受けながら二枚の銀が前進。。
事前研究に自信有りと、積極果敢に主導権を取りに行きます。。
先手の圧力に押され気味の木村九段が
当りの金を自陣最下段へと下げた、62手目の局面で
夜戦に備えて夕食休憩突入となりました。。