超高精度。。第73回NHK杯/3回戦「伊藤七段、圧巻の快勝」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

超高精度。。第73回NHK杯/3回戦「伊藤七段、圧巻の快勝」

第73回NHK杯将棋トーナメント

決勝トーナメント表

 

【 投了図・93手目▲7四飛 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲伊藤七段: 桂、歩

△稲葉八段: 飛、角2、金、銀、歩3

 

昨日放送されました

日曜午前のお楽しみNHK杯将棋トーナメント/3回戦

「稲葉陽八段-伊藤匠七段」の好カードは、上図93手までで

先手・伊藤七段が鮮やかな将棋で見事勝利を飾りました。。

 

 

 

39手目▲3五銀。

 

上図での持ち駒

 

▲伊藤七段: 歩2

△稲葉八段: なし

 

戦型は「相掛かり」

互いに飛車先で歩を交換してからの組み手争いの後

稲葉八段が先に7筋の歩を突き合わせますが(38手目△7五歩)

伊藤七段は銀をぶつけてすぐに反発、いざ開戦となりました。。

 

 

 

53手目▲7三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲伊藤七段: 歩2

△稲葉八段: 歩2

 

開戦後は伊藤七段の独壇場。。

後手の駒を引き付けながら築いた拠点の7筋から

上図で見切りよく踏み込み、切り返すと。。

 

 

 

75手目▲6二銀。

 

上図での持ち駒

 

▲伊藤七段: 角、歩3

△稲葉八段: 角、銀、歩2

 

なめらかな駒運びで盤上を完全にコントロール。。

稲葉八段の反撃にも目もくれず、鋭く後手玉へと迫ります。。

 

 

【 投了図・93手目▲7四飛 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲伊藤七段: 桂、歩

△稲葉八段: 飛、角2、金、銀、歩3

 

苦しくなった稲葉八段は玉の上部脱出に全てを託しますが

読み切りの伊藤七段は逃さずきっちりと敵将を仕留め上げ

稲葉八段は上図で為す術なく、無念の投了を告げました。。

 

精度の高い将棋で圧巻の快勝を飾った

伊藤七段が堂々の準々決勝進出を決めました。。