第82期A級順位戦/5回戦「豊島九段-佐藤九段は対抗形」
本日行われています、A級順位戦の5回戦
注目の「豊島将之九段-佐藤天彦九段」の一戦は
ミッドランドスクエア内の「名古屋将棋対局場」にて。。
本局の先手は佐藤九段。その初手で角道を開くと
豊島九段が2手目に飛車先の歩を突いたのをみて
1筋の端歩を突いて、一つ間合いを図りました。。
手番を渡された形の豊島九段が
端は受けずに角道を開いたのをみて、すかさず佐藤九段は
自らの角道を止め、振り飛車投入を示唆します。。
後手の意向を確認したところで
1筋の端歩を受け、自然な駒組みを進める豊島九段に対し
佐藤九段は飛車を6筋へと振り、「ノーマル四間飛車」を投入。。
戦型はある程度予想された「対抗形」となりました。。
戦型が決まったところで
両者は呼吸を合わせながら自陣の駒組みを進め
流れの中で飛車を中央5筋へ降り直した佐藤九段は
格調高く「高美濃囲い」を完成させます。。
一方、4筋の戦場へ拠点の角を置きながら
豊島九段は陣形低く駒組みを進めますが、その最中
囲いに連結すべく右の銀が離れ駒になった、次の瞬間
佐藤九段が7筋から機敏に仕掛けを開始しました。。
テンポよく歩を突き出しリズムをとった
佐藤九段が中央の飛車を気持ちよく戦場へと走らせたところで
手番の回った豊島九段が、自ら飛車先8筋から反撃に転じた
50手目の局面で、夜戦に備えて夕食休憩に突入します。。
まだ本格開戦前の主導権争いですが
ともに深い研究に定評があるだけに、戦況は予断を許さず。。
夕食休憩明けからのねじり合いが実に楽しみであります。。