第73回NHK杯/2回戦「佐藤天九段、四間飛車で快勝」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

第73回NHK杯/2回戦「佐藤天九段、四間飛車で快勝」

第73回NHK杯将棋トーナメント

決勝トーナメント表

 

【 投了図・113手目▲5四「と」金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲佐藤九段: 飛、銀、桂2、歩3

△郷田九段: 角、銀2、香、歩4

 

昨日放送されました

第73回NHK杯将棋トーナメント/2回戦の好カード

注目の「郷田真隆九段-佐藤天彦九段」の一戦は

上図113手までで、先手・佐藤九段が勝利。

 

 

 

 

 

33手目▲4五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲佐藤九段: なし

△郷田九段: なし

 

佐藤九段は先手で意表の「四間飛車」を投入。

郷田九段はもちろん居飛車を採用し戦型が「対抗形」となると

素早く「腰掛銀」に構え、「美濃囲い」に玉を収めた佐藤九段は

上図で桂馬を4筋の戦場へ跳ね上げ、仕掛けを開始します。。

 

 

 

71手目▲4三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲佐藤九段: 歩4

△郷田九段: 角、銀、桂

 

郷田九段も角交換から反撃に転じ、敵陣に飛車を成り込みますが

手が伸びる佐藤九段は構うことなく、角を起点に先に寄せへと入りました。。

 

「郷田九段-佐藤九段」の棋譜はこちら

 

 

【 投了図・113手目▲5四「と」金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲佐藤九段: 飛、銀、桂2、歩3

△郷田九段: 角、銀2、香、歩4

 

苦しくなった郷田九段は手厚い受けで抵抗しますが

佐藤九段の正確で厳しい寄せの前に、上図の局面をみて

ついに万策尽き果て、無念の投了を告げました。。

 

作戦が功を奏した形で快勝を飾った

佐藤九段が気分も上々、3回戦進出を決めました。。