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第８２期Ａ級順位戦/４回戦「攻守に盤石、渡辺九段が２勝目」
【 投了図・１６１手目▲７二金 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段： 歩３
△佐藤九段： 飛、歩４
今週は順位戦ウィークの将棋界。
水曜日（２７日）には最高峰・Ａ級の４回戦の注目カード
「渡辺明九段－佐藤天彦九段」が東京・将棋会館にて行われ
結果は、上図１６１手までで先手・渡辺九段が勝利を飾りました。
４１手目▲７九銀右。
上図での持ち駒
▲渡辺九段： なし
△佐藤九段： なし
二週間前にＪＴ杯でも顔を合わせた両者。。
その時敗れた佐藤九段は意表の四間飛車を投入。。
居飛車で迎え撃つ渡辺九段は金・銀四枚を囲いに連結する
堅強な「穴熊」を完成させ、必勝を期します。。
７１手目▲４五歩。
上図での持ち駒
▲渡辺九段： 歩
△佐藤九段： 歩
「穴熊」ｖｓ「銀冠」の堅陣対決に盤上は硬直しますが
先に仕掛けたのは渡辺九段、上図の局面で角のラインが重なる
４筋の歩を突き出し、争点から先端を開きました。。
【 投了図・１６１手目▲７二金 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段： 歩３
△佐藤九段： 飛、歩４
いざ開戦後は鋭く４筋から敵陣に踏み込んだ
渡辺九段が攻守に圧倒、テキパキと模様を動かし
後手玉へと迫ります。。
先手の迫力ある攻めを前にして、佐藤九段は為す術なく
上図の局面で万策尽き果て、無念の投了を告げました。。
終局時刻は午前０時５１分。
公私ともに親交の厚い盟友を盤石の指し回しで圧倒した
渡辺九段が気分も上々、順位戦成績を２勝２敗としました。。
一方、敗れた佐藤九段は１勝３敗となりました。。
