本日は第44回JT杯将棋日本シリーズ/2回戦「ライバルに勝利、糸谷八段がベスト4進出」
【 投了図・173手目▲3二角成 】
投了図での持ち駒
▲糸谷八段: 飛、桂、歩7
△豊島九段: 飛、金、銀3、桂、香
前期優勝者及びタイトルホルダーに
賞金ランキング上位者を加えた計12名のトップ棋士が
全国各地を回りながら公開対局を行い優勝を目指す
歴史と伝統を誇るJT杯将棋日本シリーズ。
今期の44回大会も盛況のうちに大詰めを迎え
本日は北の大地・北海道は札幌市にて北海道大会行われ
「豊島将之九段-糸谷哲郎八段」のライバル対決が実現。。
ベスト4進出を懸け、熱戦が展開されましたが
結果は、上図173手までで先手・糸谷八段勝利を飾りました。
62手目△8六歩。
上図での持ち駒
▲糸谷八段: なし
△豊島九段: なし
戦型は「角換わり」の出だしから
糸谷八段が角交換を拒み、相居飛車の力戦模様となり
現代的な「相雁木」に駒が組み上がると、互いに陣形を保ち
手番を渡し合いながら相手からの仕掛けを待つ進行に。。
ジリジリとした時間が流れる中
先に仕掛けたのは、豊島九段でした。。
糸谷八段が玉を7筋に寄せた(61手目▲7八玉)
次の瞬間、自らの飛車先8筋から突っかけます。。
【 投了図・173手目▲3二角成 】
投了図での持ち駒
▲糸谷八段: 飛、桂、歩7
△豊島九段: 飛、金、銀3、桂、香
前に出た後手の手に乗りながら
糸谷八段も反撃に転じ、華々しい攻め合いでいざ開戦へ。。
すると、互いの意地と誇りを懸けた大激戦の最中
戦場を駆け上がり後手陣に玉を侵入させた糸谷八段が
後手玉をキッチリと仕留め上げ、豊島九段は上図の局面で
万策尽き果て、無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後4時47分。
ライバルとの死闘を見事制した糸谷八段がベスト4進出。
決勝進出を目指し、準決勝で渡辺明九段と対戦します。。