3年越しのリベンジ。。第49期棋王戦・本戦/3回戦「激闘制し、本田六段がベスト8進出」
【 投了図・172手目△8八飛打 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 角、金2、銀、桂2
△本田六段: 歩6
一昨日(11日)に行われました
第49期棋王戦挑戦者決定トーナメント/3回戦
注目の「渡辺明九段-本田奎六段」の一戦は
上図172手までで、後手・本田六段が勝利。。
先手の「矢倉」に対し、後手番で「雁木」を採用した
本田六段は6筋から素早く仕掛け、桂馬の拠点を築いてから
手堅く玉の「入城」を果たし、マイペースに中盤戦をリードします。。
しかし、渡辺九段も弾力十分に
自らの飛車先2筋とお隣り1筋の端から反撃に転じ
激しいねじり合いの幕が切って落とされました。。
本田六段は混戦を抜け出し、一足お先に寄せに入りますが
渡辺九段は玉を9筋の端に逃げ込み、後手の攻めを凌ぎつつ
敵将の上部を封じて、老獪に形勢の針を引き寄せます。。
しかし、勝負もクライマックスを迎えた153手目に
百戦錬磨の渡辺九段にまさかまさかの疑問手が発生。。
土壇場で一手を稼げた本田六段はこのチャンスを逃さず
先手玉を一気に仕留め上げました。。
終局時刻は午後8時。
ハイレベルな激戦を制し、3年ぶりの対局を勝利飾った
本田六段が堂々のベスト8進出を決めました。。