A級棋士の貫録。。第73回NHK杯/2回戦「佐々木八段、完勝で3回戦進出」
【 投了図・94手目△3五歩 】
投了図での持ち駒
▲服部六段: 銀、歩3
△佐々木八段: 金、銀
昨日放送されました
第73回NHK杯将棋トーナメント/2回戦
注目の「佐々木勇気八段-服部慎一郎六段」は
上図94手までで、後手・佐々木八段が勝利。。
56手目△9四香。
上図での持ち駒
▲服部六段: 歩2
△佐々木八段: 歩2
戦型は現代将棋の主役である「相掛かり」
互いに飛車先で歩を交換した後、先手は中央5筋の位を確保。
対する後手は9筋の端に主張を持ち、開戦の時を待ちます。。
64手目△5四歩。
上図での持ち駒
▲服部六段: 歩
△佐々木八段: 歩
先に仕掛けたのは、佐々木八段でした。
先手の桂頭を狙って3筋の歩を突き合わせると(62手目△3五歩)
続けて自玉の頭上で歩を突き合わせ、強く開戦を迫ります。。
服部六段はすぐに▲同歩と応じて
以下、△5四同銀右~▲5五歩~△同銀~▲同銀~△5四歩~
▲同銀~△同銀~▲5五歩~△4三銀に下図75手目▲5四銀と進行。。
75手目△5四銀。
上図での持ち駒
▲服部六段: 歩
△佐々木八段: 銀、歩2
前に出た後手を服部六段は堂々と受け止め
手に乗り銀交換を成立させ、そのまま拠点に据えた5筋から
強く踏み込み、一気呵成に終盤戦の幕を開きますが。。
92手目△5七桂。
上図での持ち駒
▲服部六段: 銀、歩3
△佐々木八段: 銀
終盤戦で手が伸びたは佐々木八段。。
握った手番で小駒で敵陣へ畳みかけ、あっという間に
形勢の針を引き寄せ、勝負を決めました。。
【 投了図・94手目△3五歩 】
投了図での持ち駒
▲服部六段: 銀、歩3
△佐々木八段: 金、銀
分厚い後手の攻撃を前にして
服部六段は為す術なく、上図の局面をみて
万策尽き果て無念の投了を告げました。。
調子の良さそのままに、A級棋士の貫録をみせつけた
佐々木八段が威風堂々、3回戦進出一番乗りを決めました。