第94期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負/第3局「藤井棋聖、形勢リードで終盤戦突入」
4連覇を目指す藤井聡太棋聖に
将棋界期待の若き精鋭・佐々木大地七段が挑戦する
第94期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負。
ここまで2局を消化し、1勝1敗のイーブン。
勝者がタイトルに王手を掛ける急所の第3局が、本日
静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」にて
運命の幕を開きました。。
第3局の先手は藤井棋聖。
互いに飛車先を決め合い出だしから、いざ
「角換わり」を目指す定跡手順へと進行します。。
8筋に銀を開いて構え
後手からの角交換を注文した藤井棋聖に対して
佐々木七段は注文通りに、10手目に角交換を敢行。。
手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。
角交換成立後も、両者は前例を踏襲しながら
呼吸を合わせて速いテンポで指し進み、先手に続けて後手も
右の銀を中央5筋の戦場へと繰り出し、注目の戦型は
おなじみの「角換わり相腰掛銀」に決定。。
戦型が決まったところ
両者は手番を渡し合いながら、仕掛けどころを探りますが
「右玉」に構えた佐々木七段が玉を6筋に引き下げたのをみて
藤井棋聖が事前に飛車を合わせて8筋から仕掛けを開始します。
佐々木七段は一先ず受けに回りますが
8筋での桂交換を境に切り返し、敵陣へと踏み込ます。。
しかし、自玉を受けに参加させた藤井棋聖は8筋を収め
後手を歩切れに追い込み、攻防の主導権を握りました。。
形勢は先手やや良さ気で終盤戦に突入。
急所の第3局はクライマックスへと向かいます。。