世紀の大一番。。明日より、第81期名人戦7番勝負/第5局開幕
4連覇を目指す渡辺明名人に
全冠制覇へばく進する藤井聡太竜王が挑戦する
第81期名人戦7番勝負。
ここまで4局を消化し、藤井竜王が3勝1敗とリード。
名人奪取に王手を掛けて迎えた注目の大一番/第5局が
明日より、長野県は上高井郡「緑霞山宿 藤井荘」にて
運命の幕を開きます。。
渡辺名人の今期ここまでの成績は11戦5勝6敗。
シーズン開幕戦で羽生善治九段から会心の勝利を飾るも
続く名人戦/第1局を落とすと、そのままズルズルと5連敗。。
出口の見えない泥沼で名人はもがき苦しみました。。
月が変わって5月を迎えると
増田康宏七段、冨田誠也四段と若手精鋭に連勝。。
気勢を上げて臨んだ名人戦/第3局で待望の勝利を飾り
高らかに、今後の巻き返しへ狼煙を上げますが。。
続く名人戦/第4局を完敗で落とし、連勝は3でストップ。。
天敵相手に先にカド番に立たされる苦しい展開となりました。
直近の対局では王座戦の本戦/1回戦で勝利を飾り
調子自体はまずまずですが、負けると名人陥落と同時に
無冠転落の屈辱にまみれることとなる明日からの大一番へ
「羽生世代」の次の時代の絶対王者は悲壮感を漂わせます。。
対します、藤井竜王の今期ここまでの成績は9戦7勝2敗。
名人戦と並行して菅 井竜也八段の挑戦を受けた叡王戦は
日曜(28日)に行われた第4局で千日手2度の死闘を制し
見事3連覇を達成、名人戦/第5局へ弾みをつけました。。
勝てば史上最年少での名人戴冠、七冠達成となりますが
ほぼ敵なしで白星を淡々と積み重ねる神童に死角は全く見当たらず
将棋界にとっての歴史的な大一番でさえ、特に感慨を与えることなく
無限の未来へと続く、ただ一つの通過点と思わせます。.
気になる両者の対戦成績は
ここまで23戦して、藤井竜王が19勝4敗と大きくリード。
第5局の先手はもう後のない渡辺名人となります。。
対局開始は午前9時より。
藤井竜王があっさりと番勝負に決着をつけるのか。。
渡辺名人が意地をみせ、カド番を一つ凌ぐのか。。
歴史と伝統の名人戦が迎えた
世紀の大一番をぜひ、お見逃しなく。。