第71期王座戦・二次予選/決勝「新A級棋士を撃破、本田五段が本戦進出」
【 投了図・115手目▲3四桂 】
投了図での持ち駒
▲本田五段: 桂、歩
△中村八段: 金、銀2、歩5
今週は王座戦の二次予選がたけなわの将棋界。。
昨日は二次予選/決勝で「中村太地八段-本田奎五段」の
好カードにし注目の初手合いが実現しました。
結果は、上図115手までで先手の本田五段が勝利。
来期順位戦でA級昇格を果たす中村八段を堂々と下し
年度の最後に気持ちよく、本戦進出を決めました。。
47手目▲7七角。
上図での持ち駒
▲本田五段: なし
△中村八段: 歩3
戦型は「相掛かり」
玉の囲いもそこそこに、早々と銀を高く繰り出し
「棒銀」に構えた本田五段に対し、中村八段は角交換を敢行。
手にした角をすぐに戦場に投入して切り返しを狙います。。
しかし、本田五段は動じることなく
拠点に据えた2筋をしっかりと抑え込んでから
格言通りに「角には角」を合わせて応戦、十分に模様を張り
開戦への機運を高め、後手に圧力をかけます。。
84手目▲3九飛。
上図での持ち駒
▲本田五段: 飛
△中村八段: 角、桂、歩4
2度目の角交換を合図に、いざ開戦となると
A級棋士のメンツにかけて簡単には引き下げれない
中村八段は攻撃のアクセルを強く踏み込みますが。。
【 投了図・115手目▲3四桂 】
投了図での持ち駒
▲本田五段: 桂、歩
△中村八段: 金、銀2、歩5
本田五段は見切り良く
後手の寄せを凌ぎ玉の安全を確保してから
急所の桂馬を王手で打ち込んだ、上図の局面をみて
中村八段は万策尽き果て、無念の投了を告げました。。