土壇場で底力。。第35期竜王戦7番勝負/第5局「広瀬八段、圧巻の勝利で2勝目」
初防衛を目指す藤井聡太竜王に
3期ぶりの竜王奪還を目指す広瀬章人八段が挑戦する
将棋界の「冬の本場所」第35期竜王戦7番勝負。
ここまで4局を消化し、藤井竜王が3勝1敗とリード。
防衛に王手を掛けて迎えた注目の大一番/第5局が
昨日より、福岡県福津市「宮地嶽神社貴賓室」にて
運命の幕を開きました。
広瀬八段の先手で戦型は「相掛かり」。。
カド番でもう後のない広瀬八段が積極的に仕掛けると
藤井竜王は時間を使いながら慎重に指し進みます。。
両サイドの端から絡みつき
大駒、小駒総動員で攻め立てる広瀬八段は
藤井竜王が桂馬を合わせた局面で長考に入り
そのまま一日目は終了。。
形勢は互角を保ちながらも
盤上に熱気と不穏な空気を立ちこませ
二日目へと指し掛けになりました。。
そして迎えた本日、決着の二日目も
開始直後から、広瀬八段は攻撃のエンジン全開。。
角を成り捨て敵陣突破を果たと、一気呵成に敵将へと迫り
神童相手に怯まず果敢に真っ向勝負を挑みます。。
先手の鬼気迫る指し回しを前にして
さすがの藤井竜王も攻守に決め手を欠くまま終盤戦へ。。
すると、広瀬八段は小駒で後手陣に揺さぶりをかけてから
最後は大駒で敵将を仕留め上げ、見事勝利を飾りました。。
終局時刻は午後6時34分。
後のない正念場で意地と実力を遺憾なくみせつけた
広瀬八段がカド番を一つ凌ぎ、第6局へとつなげました。。