ameblo.jp
第４８期棋王戦・本戦/準々決勝「藤井竜王－豊島九段は角換わり相腰掛銀」
本日行われています
第４８期棋王戦挑戦者決定トーナメント/準々決勝
注目の「藤井聡太竜王－豊島将之九段」の一戦は
振り駒の結果、先手は藤井竜王に決定。。
２手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲藤井竜王： なし
△豊島九段： なし
藤井竜王の初手は飛車先を突く▲２六歩から。。
対します、豊島九段も２手目に同じく飛車先を突く
△８四歩と返して、対局はスタート。。
９手目▲８八銀。
上図での持ち駒
▲藤井竜王： なし
△豊島九段： なし
互いに居飛車を明示する出だしから
「角換わり」を目指す定跡手順の進行となり
迎えた上図の局面で、藤井竜王は銀を８筋に開き
後手からの角交換を注文しました。。
この手に対し、豊島九段は。。
１０手目△７七角成。
上図での持ち駒
▲藤井竜王： なし
△豊島九段： 角
竜王の挑戦を受けて立ち、角交換を敢行。。
手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。
３２手目△６二金。
上図での持ち駒
▲藤井竜王： 角
△豊島九段： 角
角交換成立後も
盤上は呼吸を合わせた同形模様の進行となり
先手が主流の「▲６八玉＋４八金＋２九飛」型に構えたのをみて
後手も対称を為す「△４二玉＋６二金＋８一飛」型を完成すると。。
３６手目△５四銀。
上図での持ち駒
▲藤井竜王： 角
△豊島九段： 角
両者は１筋の端歩を突き合ってから
銀を中央５筋の戦場へと繰り出し、戦型はおなじみ
「角換わり相腰掛銀」となりました。。
４５手目▲４五桂。
上図での持ち駒
▲藤井竜王： 角
△豊島九段： 角
戦も決まり、開戦への機運が高まる中
双方、玉の「入城」に目処をつけつつ間合いを計りますが
上図の局面で、藤井竜王は桂馬を戦場へと跳ね上げ
このタイミングでの仕掛けを決断しました。。
豊島九段は△４二銀とかわして、以下
▲２四歩～△同歩～▲同飛～△２三歩～▲２九飛に
△４四歩～▲１五歩～△同歩～▲７五歩～△４五歩をみて
▲７四歩～△６五桂～▲同歩～下図６０手目△２二角と進行。。
６０手目△２二角。
上図での持ち駒
▲藤井竜王： 角、桂、歩２
△豊島九段： 桂、歩
桂交換をはさみ
とんとん拍子で歩を突き合わせながらリズム良く
模様を動かす藤井竜王に対し、手に乗る形の豊島九段は
握った手番で角を自陣に投入し切り返しを狙います。。
７４手目△５五銀。
上図での持ち駒
▲藤井竜王： 桂２、歩５
△豊島九段： なし
一方の藤井竜王は角を攻守に利かせて投入。。
後手の攻め手を丁寧に紡いでいきますが、豊島九段は動じず
拠点に据えた角のライン上から強く踏み込み、勝負に出ます。。
８２手目△５五角。
上図での持ち駒
▲藤井竜王： 銀、桂２、歩６
△豊島九段： 金
豊島九段の攻勢は途切れることなく続きますが
しかし、その間に先手の守りと戦力も手厚くなり
形勢はむしろ藤井竜王優勢か。。
熱戦はより激しさを増しながら
一気呵成にクライマックスへと突き進みます。。