本日は第81期A級順位戦/4回戦「広瀬八段-稲葉八段は緊迫のねじり合いへ」
本日の将棋界では
第81期順位戦のうち、最高峰・A級の4回戦
注目の「広瀬章人八段-稲葉陽八段」の一戦が
名古屋将棋対局場にて行われています。。
2手目△8四歩。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: なし
△稲葉八段: なし
本局の先手は広瀬八段。
藤井聡太竜王に挑戦する竜王戦の開幕戦を見事完勝で飾り
勢いに乗って迎えたA級戦の初手は飛車先を突く▲2六歩から。。
対します、生粋の居飛車党・稲葉八段も
2手目に同じく飛車先を突く、△8四歩と返して
対局はスタートとなりました。。
9手目△8八銀。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: なし
△稲葉八段: なし
互いに居飛車を明示する出だしから
いざ、「角換わり」を目指す定跡手順の進行となり
迎えた上図の局面で、広瀬八段は銀を8筋に開き
後手からの角交換を注文しました。。
この手に対し、稲葉八段は。。
10手目△4四歩。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: なし
△稲葉八段: なし
決めていた作戦と、1分の少考で
4筋の歩を突き、早期の角交換を拒みました。。
32手目△6三銀。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: なし
△稲葉八段: なし
互いに角を自陣に取り込んだまま駒組みは進行。。
「矢倉囲い」を完成させた先手に対し、稲葉八段は
上図で銀を立て、現代調の「雁木」に構えます。。
39手目▲3五歩。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: なし
△稲葉八段: なし
先に仕掛けたのは、広瀬八段。
上図で銀と角の利きが重なる3筋の歩を突き合わせ
先手らしく積極的に模様を動かしに行きます。。
43手目▲5五歩。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 歩
△稲葉八段: 歩
稲葉八段が突き合わされた3筋の歩を取り込まずに
△4二角(40手目)と引いたのをみて、広瀬八段はすかさず
3筋で歩交換を成立させてから、5筋の歩を突き合わせ追撃開始。。
この局面で午前の対局は終了となり、お昼休憩に突入します。。
【 お昼のオーダー 】
広瀬八段: 中華弁当
稲葉八段: みそ串かつ弁当
47手目▲8八玉。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 歩2
△稲葉八段: 歩2
午後の対局開始の一手で
稲葉八段が5筋の歩を取り込んだのをみて(44手目△5五同歩)
稲葉八段はすぐに▲同銀と応じ歩交換を成立させてから、手堅く
「矢倉囲い」の中へ、玉の入城を完了しました。。
ここで手番の回った稲葉八段は
34分の長考で、じっくりと読みを入れてから。。
48手目△5四歩。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 歩2
△稲葉八段: 歩
争点の5筋へ歩を打ち込み
天王山に張り出した先手の銀を追い払いました。。
広瀬八段は▲4六銀と引き下げて、以下
△7二玉~▲1六歩~△4五歩~▲3七銀~△4四金に
▲2四歩~△同歩~▲同角~△5三角~▲6八角をみて
△2五歩~▲3六銀~下図62手目△3三桂と進行。。
62手目△3三桂。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 歩3
△稲葉八段: 歩
今度は飛車・角の大駒の利きが重なる2筋を起点にして
虎視眈々と突破を狙う広瀬八段に対して、稲葉八段は丁寧に
2筋に防衛線を張り、徹底抗戦の構えをみせます。。
68手目△2一飛。
上図での持ち駒
▲広瀬八段: 歩2
△稲葉八段: 歩
互いの戦力が2筋へと集結。。
開戦への機運と緊張が高まる中、上図の局面で
夜戦に備えて夕食休憩突入となりました。。
【 夕食のオーダー 】
広瀬八段: ヒレカツ弁当
稲葉八段: 中華弁当