本日は第70期王座戦5番勝負/第2局「先手は豊島九段、角換わりの激闘へ」
4連覇を目指す永瀬拓矢王座に
無冠返上に燃える豊島将之九段が挑戦する
第70期王座戦5番勝負。
開幕戦を豊島九段が制して迎えた注目の第2局が、本日
愛知県は名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」にて
運命の幕を開きました。。
【 序盤の出だし】
第2局の先手は豊島九段。
互いに飛車先を突く出だしから、いざ「角換わり」を目指す
定跡手順の進行となり、永瀬王座から角交換が敢行され
まずは手損の「ノーマル角換わり」となりました。
角交換成立後も呼吸を合わせて駒組みは続き
ほぼ同形模様となる中、豊島九段は9筋の歩を突き越し
端に主張を持ちました。。
【 駒組みの完成から仕掛けの開始 】
永瀬王座が主流の「△4二玉+6二金+8一飛」型に構えると
豊島九段も対称形となる「▲6八玉+4八金+2九飛」型を完成。。
双方、自陣の駒が組み上がったところで
一足お先に形を決めた後手と同じく、先手も5筋の戦場へ
銀を繰り出し、戦型はおなじみの「角換わり相腰掛銀」に決定。。
44手目△7六銀。
上図での持ち駒
▲豊島九段: 角、歩
△豊島九段: 歩
戦型が決まり、開戦への機運が高まると
機敏に手持ちの角を自陣に投入した永瀬王座は
そのライン上で銀をぶつけ、強く仕掛けを開始します。。
【 後手の猛攻でいざ開戦、も。。 】
直後に銀交換が成立すると、永瀬王座はエンジン全開。。
そのまま猛攻につぐ猛攻で疾風怒濤の寄せへと入りますが
しかし、豊島九段は堂々の指し回しで急場を凌ぎ反撃開始。。
【 そして激しい終盤戦 】
それでも、永瀬王座は激しく攻勢を続け
終盤戦は互いに一歩も引かない、激しい攻め合いとなりました。。
106手目△2三歩。
上図での持ち駒
▲豊島九段: 金、歩
△豊島九段: 金、銀、桂2、香、歩
ギリギリのところで形勢の針は均衡を保ったまま
上図の局面で、夜戦に備えて夕食休憩へと突入します。。