第93期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負/第3局「終局直後」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

第93期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負/第3局「終局直後」

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【 投了図・145手目▲4七銀打 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲藤井棋聖: 金、桂2、歩3

△永瀬王座: 角、金2、銀2、桂、歩2

 

一昨日、決着をみました

第93期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負/第3局は

上図145手までで、先手・藤井聡太棋聖が勝利。

 

 

 

攻守に隙きなく永瀬拓矢王座を圧倒した

藤井棋聖が今シリーズの対戦成績を2勝1敗とし

3連覇へ王手をかけました。。

 

【 終局直後 】

 

藤井棋聖

 

――先手番に向けて準備されたということで

50手目くらいまで消費時間は数分で進みました。

この辺りの展開は準備していた通りでしょうか。

 

 

 

50手目△6五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井棋聖: 角、歩

△永瀬王座: 角

 

そうですね。考えていた展開の一つでした。

 

――56手目△8六歩に

▲同歩は研究通りでしょうか。

 

 

 

57手目▲8六同歩。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井棋聖: 角、歩2

△永瀬王座: 角、歩

 

はい、そうでした。

 

――73手目▲2二歩までも早かったですが。

 

 

 

73手目▲2二歩。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井棋聖: 角、歩2

△永瀬王座: なし

 

手は広いですが

そこまで進めていこうと思っていました。

 

――感触はいかがでしたか。

 

難しいのかなと思っていました。

 

――午後はどのように考えていましたか。

 

△3三桂(74手目)に対して

どういう組み合わせがいいか分からなくて

本譜はよくない順を選んだと思っていました。

 

――▲2二歩(上記73手目)をきっかけに

攻守が変わったということはありませんか。

 

こちらは8六の歩が残っていたので

それほど成算はない指し方になっていると

思っていました。

 

――全体を振り返って、いかがですか。

 

途中はあまり自信のない局面もありましたが

最後は上に玉が逃げていって、少し余せると

思いました。

 

――防衛にあと1勝となりました。

次局に向けての意気込みをお願いします。

 

スコアは意識せずに

しっかり準備して臨みたいと思います。

 

 

 

 

永瀬王座

 

――73手目▲2二歩に長考されました。

その辺りはいかがでしたか。

 

△8四金(72手目)は

感触が悪い手なので嫌な感じもしました。

▲2二歩と打たれて、指し手が難しいと感じました。

 

――午後に入っての進行はいかがでしたか。

 

▲2二歩への対応が……。

△3三桂ではバランスを崩していると思いましたが

ほかの手の見通しが立ちませんでした。

 

 

 

74手目△3三桂。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井棋聖: 角、歩2

△永瀬王座: なし

 

こちらとしては

手が難しいと思いながら指していました。

 

――1勝2敗になりました。

 

次局までに少しでも棋力を上げて

いい内容の将棋を指せればと思います。

 

 

 

 

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