第63期王位戦7番勝負/第1局・一日目「藤井王位の反撃、豊島九段が封じ手」
3連覇を目指す藤井聡太王位に
前期の雪辱を期す豊島将之九段が挑戦する
第63期王位戦7番勝負。
将棋界の夏の風物詩が、いよいよ本日
愛知県犬山市「ホテルインディゴ犬山有楽苑」にて
大きな注目の中、運命の幕を開きました。。
振り駒の結果、先手を得たのは豊島九段。
互いに飛車先を突く出だしから、いざ「角換わり」を目指す
定跡手順の進行となり、後手の藤井王位から角交換を敢行。。
まずは手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。
角交換成立後も早いテンポで指し手を進み
両者は息を合わせて銀を5筋の戦場に構え、戦型は
おなじみの「角換わり相腰掛銀」に決定。。
戦型が決まったところで
手堅く玉の入城を果たしてから桂馬を跳ねて仕掛けに入った
藤井王位に対し、豊島九段は後手が戦場へ跳ねた桂馬を
「腰掛銀」でガブッと飲み込み、強く開戦を迫ります。。
銀・桂交換が成立した直後
豊島九段は角交換を挟みつつ攻撃のアクセルを強く踏み込み
盤上は激しく火花を散らしながら、一気呵成に終盤戦へと突入。。
しかし、藤井王位も黙ってはおらず
後手の猛攻にさらされながらも1筋に設置した香車の二段ロケットを
先手の拠点である龍を標的に発射し反撃に転じた、78手目の局面で
豊島九段が次の手を封じて、一日目は終了となりました。。
明日は決着の二日目。。
藤井王位の反発を豊島九段はどう捌くのか。。
開始直後から目が離せません。。