第80期名人戦7番勝負/第2局「終局直後」
【 投了図・132手目△8五桂 】
投了図での持ち駒
▲斎藤八段: 銀、桂、歩4
△渡辺名人: 金、歩2
昨日、決着をみました
注目の第80期名人戦7番勝負/第2局は
上図132手までで、後手・渡辺名人が勝利。
満を持しての新手投入から攻防の主導権を握ると
必死に食らいつく挑戦者につけ入る隙を与えることなく
見事な完勝で白星を飾った渡辺名人が3連覇へ向け
悠々と、連勝スタートを切りました。。
38手目△6五歩。
上図での持ち駒
▲斎藤八段: 角
△渡辺名人: 角、歩
終局後のコメントによりますと
渡辺名人の新手△6五歩(上図38手目)は
次の△6四角(40手目)を実現するための趣向で
先手の出足を止める狙いだったとのこと。。
90手目△8九歩成。
上図での持ち駒
▲斎藤八段: 角、桂、歩5
△渡辺名人: 桂
名人が勝利への手ごたえを感じたのが上図の局面。
飛車先で歩を成り込み、次の8八飛成が「詰めろ」になるため
先手は受けに回らざるを得ず、以後後手の攻めが続きます。
【 投了図・132手目△8五桂 】
投了図での持ち駒
▲斎藤八段: 銀、桂、歩4
△渡辺名人: 金、歩2
2年連続でA級をぶっちぎりで制し
前期の雪辱を胸に名人戦の大舞台に姿を現した
斎藤八段にとっては名人の高い壁を感じる厳しい連敗。。
果たして、このまま磐石の名人が押し切るのか
若き挑戦者が一つのきっかけで息を吹き返すのか。。
名人戦/第3局は5月7日に九州は福岡県福岡市にて
運命の幕を開きます。。