第47期棋王戦5番勝負/第3局「終局直後」
【 投了図・87手目▲6七玉 】
投了図での持ち駒
▲永瀬王座: 金、銀、歩3
△渡辺棋王: 角、金、歩
昨日、決着をみました
第47期棋王戦5番勝負の大一番/第3局は
上図87手までで、先手・永瀬王座が勝利。
終局時刻は午後5時54分。
後手の仕掛けをかわし、機をみて一気に後手玉を仕留め上げた
永瀬王座が待望の初勝利を快勝で飾り、まずはカド番を一つ凌ぎ
第4局へと繋ぎました。。
【 終局直後 】
永瀬王座
――△4三角(42手目)に
▲6八玉が工夫の一手という声もありましたが
分かれはいかがでしたか。
43手目▲6八玉。
上図での持ち駒
▲永瀬王座: 角
△渡辺棋王: なし
▲6八玉と
▲4五歩(49手目)の相性が悪かったかもしれません。
(以下)△同歩とされて指し方が分からなかったです。
49手目▲4五歩。
上図での持ち駒
▲永瀬王座: 角、銀
△渡辺棋王: 銀、歩
――△4六歩(54手目)に対して
少考で▲4五桂と跳ねましたが、その辺りは。
55手目▲4五桂。
上図での持ち駒
▲永瀬王座: 角
△渡辺棋王: 銀、歩3
6八玉型が薄い形なので
自信がないのかなと思いながら指していました。
――そのあと△3八銀(64手目)に対して
▲4四銀と出たところは。
65手目▲4四銀。
上図での持ち駒
▲永瀬王座: 角2、銀、歩2
△渡辺棋王: 銀、桂、歩3
両取りをかけられて
こちらとしては攻めるのは仕方ないような感じがしたので
▲4四銀と出てどうなっているかなと思っていました。
――(▲4四銀の)手応えはどうでしたか。
よく分からなかったんですけど
先に詰めろをかける形になったので
難しいような気はしました。
――優勢になったと思われたところは。
思ったところはなかったんですけど
1手、こちらの攻めが早ければと思っていました。
――シリーズ初勝利となりました。
第4局に向けての抱負は。
まずは第4局につなげることができて
よかったと思いますので、精一杯準備して
頑張りたいと思います。
渡辺棋王
――△4五同歩(50手目)と
取られた辺りはいかがでしたか。
50手目△4五同歩。
上図での持ち駒
▲永瀬王座: 角、銀
△渡辺棋王: 銀、歩2
手が広いところかなと思ったんですけど
△7五歩(48手目)と突いたからには▲4五歩に
△同歩なのかなと。
――△8六歩(60手目)ところで
検討では△3八銀という手が出ていました。
50手目△4五同歩。
上図での持ち駒
▲永瀬王座: 角、銀、歩
△渡辺棋王: 銀、桂、歩3
そうですね。
(本譜と比べて)ちょっと味が違うんですよね。
その辺りがよく分かっていなかったんで。
――△3八銀(65手目)のところは。
65手目▲4四銀。
上図での持ち駒
▲永瀬王座: 角2、銀、歩2
△渡辺棋王: 銀、桂、歩3
速度計算が分かっていなかったですね。
――一局を通していかがでしたか。
いきなり折れてしまったような将棋なので
そこは残念ですね。
――第4局に向けて。
今日の将棋は早めにダメにしてしまったので
次は立て直していけるようにしたいと思います。