第34期竜王戦7番勝負/第3局「終局直後」
【 投了図・93手目▲3四香 】
投了図での持ち駒
▲藤井三冠: 金、歩5
△豊島竜王: 金
昨日決着をみました
注目の第34期竜王戦7盤勝負/第3局は
上図93手までで、先手・藤井三冠が勝利。。
終局時刻は午後6時10分。
駒組みの完成を待たずに戦いの火ぶたが切って落とされた
「角換わり相早繰り銀」の激戦を磐石の指し回しで見事制した
藤井三冠が開幕3連勝を飾り、奪取に王手をかけました。。
【 終局直後 】
藤井三冠
―― 本局を振り返っていかがだったでしょう。
△4四銀(32手目)と積極的に動いてこられて
それに対して、どう対応するのか難しかったです。
32手目△4四銀。
上図での持ち駒
▲藤井三冠: 角、歩2
△豊島竜王: 角、歩
飛車を目標にされる展開になって
少し苦しくしてしまったのかなと思います。
55手目▲2五飛。
上図での持ち駒
▲藤井三冠: 角、銀、歩2
△豊島竜王: 歩
*藤井三冠が狙われた飛車を
ヒラリと2筋へかわした上図の局面で
二日目の昼食休憩に突入
【 昼食のメニュー 】
藤井三冠
いわきの魚とじゅうねんの天ざるそば
生絞り無添加ジュース
豊島竜王
伊達鶏そば、いわきとっくり芋のとろろ飯
ホットレモンティ
―― 封じ手のあたりは。
46手目△3三金(豊島竜王の封じ手)。
上図での持ち駒
▲藤井三冠: 角、銀、歩3
△豊島竜王: 角、銀
▲2四歩の突き捨てが通るかどうかも
わからなかったのですが。本譜は△2三歩に
▲3四飛(45手目)としたのですが、▲2六飛と引くとか
そういった指し方もあったかもしれません。
―― 2日目に入って、巻き返したと感じた局面は。
▲3一銀(59手目)から▲2二角と打って。
自信はなかったのですが、楽しみはあるのかなと
思っていました。
61手目▲2二角。
上図での持ち駒
▲藤井三冠: 歩3
△豊島竜王: 桂、歩
―― どのあたりでよくなったと感じましたか。
▲8四桂から▲7二桂成(77手目)が
間に合う形なので、手段がありそうだと。
77手目▲7二桂成。
上図での持ち駒
▲藤井三冠: 歩4
△豊島竜王: なし
―― 福島対局で何か
伝えたいことはあったでしょうか。
福島で対局させていただいて
歓迎していただき感謝しています。前夜祭でも
ファンの方にきていただきありがたかったです。
―― 本局で3連勝。
竜王位に王手をかけました。次局に向けて。
本局はわからないところが多くて
判断力がまだまだだと思ったので、第4局まで
修正していきたいと思います。
豊島竜王
―― 本局を振り返って
難しかったのかもしれませんが、基本的には
自信がありませんでした。どこからはっきり悪くしたのか
わからなかったのですが。
―― △4四銀(32手目)からの
積極策は用意していたということでしょうか。
32手目△4四銀。
上図での持ち駒
▲藤井三冠: 角、歩2
△豊島竜王: 角、歩
そうですね。考えてはいました。
そのあと、どこでまずくしたかわからないのですが。
―― 封じ手のあたりは。
45手目▲3四飛。
(この局面で豊島竜王が
1時間14分の大長考の末次の手を封じる)
上図での持ち駒
▲藤井三冠: 角、銀、歩3
△豊島竜王: 角、銀
あまり自信が持てませんでした。
―― ▲2二角に対して時間を使っていましたが。
61手目▲2二角。
上図での持ち駒
▲藤井三冠: 歩3
△豊島竜王: 桂、歩
本譜じゃダメだと思っていましたが
ほかの手でも苦しそうだったので。▲2二角と打たれて
厳しかったですね。
―― 1年越しの福島対局になりましたが。
前夜祭などで、温かく歓迎していただき
対局の環境を整えていただき、ありがたかったです。
―― 第4局に向けて。
内容をよくしていって
1局でも多く指せるようにしたいです