
第34期竜王戦挑戦者決定三番勝負/第2局「藤井二冠、圧勝で挑戦権獲得」
【 投了図・77手目▲3二金 】
投了図での持ち駒
▲藤井二冠: 歩3
△永瀬王座: 桂、歩4
昨日行われました、大一番
第34期竜王戦挑戦者決定三番勝負/第2局は
上図77手までで、先手・藤井二冠が勝利。
終局時刻は午後8時18分。
中盤で築いたリードをそのまま生かして
夕食休憩明けからの終盤戦も圧倒した藤井二冠が
三番勝負を2連勝で制し、竜王戦挑戦権を獲得しました。
【 終局直後 】
藤井二冠
――本局を振り返って、いかがですか。
判断が難しい将棋だったと思います。
△7四飛(34手目)と引かれたところで長考して、何か
攻めていくことも考えたんですが、成算がなかったので。
34手目△7四飛。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 角、歩
△永瀬王座: 角、歩4
▲4八玉(35手目)では
あまりうまくいっていないかもしれないなと
思いながら指していました。
そのあと
▲6五飛(39手目)から▲8三角(43手目)と打って
こちらの玉が早逃げしたのが生きる展開になったかな
と思いました。
43手目▲8三角。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 歩2
△永瀬王座: 歩3
――「成算が持てなかった」というのは
▲4八玉に代えて▲8三角を考えていたということですか。
そこのところは手が広いと思ったんですけど
すぐに攻めてうまくいくのか、判断がつかなかったです。
――優勢、あるいは
勝ちを意識したのはどの辺りですか。
▲6五桂(61手目)から
手順に攻めが続く形になったので、その辺りで
勝ちやすくなったかなと思いました。
61手目▲6五桂。
上図での持ち駒
▲藤井二冠: 歩3
△永瀬王座: 飛、金、歩3
――初の竜王挑戦となります。
竜王戦という最高峰のタイトル戦で
挑戦できることはとても光栄だと思います。
王位戦の反省を踏まえて、よい内容にして
いければと思います。
――豊島竜王とは竜王戦、王位戦、叡王戦と
あわせてタイトル戦での十九番勝負ということになります。
竜王戦は二日制の持ち時間8時間ということで
王位戦と同じ条件になるので、王位戦でうまくいかなかった
ところを修正して臨めればと思っています。




