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第８０期Ａ級順位戦/３回戦「永瀬王座－佐藤九段は矢倉のねじり合い」
本日行われています
第８０期Ａ級順位戦/３回戦のオープニングマッチ
注目の「永瀬拓矢王座－佐藤康光九段」の一戦は
総本山の東京・将棋会館にて。。
２手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△永瀬王座： なし
本局の先手は佐藤九段。
その初手は角道を開く▲７六歩から。。
対します、永瀬王座は２手目に飛車先を突く
△８四歩と返し、対局はスタート。。
早々と居飛車を明示し
戦型の選択権を先手に委ねた後手に対して
佐藤九段の意向が明かされる、次の３手目は。。
３手目▲６八銀。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△永瀬王座： なし
佐藤九段は１分の少考で気息を整えてから
３手目▲６八銀とし、将棋の看板戦法である
「矢倉」での勝負を指向しました。。
１２手目△６四歩。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△永瀬王座： なし
しかし、確立された定跡手順は踏襲せず
互いに居玉のまま、現代調に駒組みは進行。。
迎えた上図の局面で、永瀬王座がノータイムで
飛車のコビンを開いたのをみて。。
１３手目▲２四歩。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△永瀬王座： なし
佐藤九段は５分の考慮の後
自らの飛車先２筋の歩を突き合わせました。。
２０手目△７三桂。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： なし
△永瀬王座： なし
以下、△同歩～▲同飛の進行で歩交換が成立。。
永瀬王座が自らの飛車先を決めてから（１６手目△８五飛）
２筋に歩を打ち穏やかに局面を収めると（１８手目△２三歩）
以後しばらくは双方、自陣の駒組みに精を出します。。
３３手目▲７九角。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： 歩
△永瀬王座： なし
角道を通して駒組みを進める永瀬王座が
中央５筋の位を取ったのをみて（３２手目△５五歩）
「矢倉囲い」を完成させた佐藤九段が角のラインを変えた
上図の局面で午前の対局は終了、お昼休憩に突入します。。
【 お昼のオーダー 】
佐藤九段： デミグラスソースの煮込みハンバーグ、納豆
永瀬王座： 肉豆腐（キムチ）弁当、温泉卵
３５手目▲６八角。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： 歩
△永瀬王座： なし
午後の対局開始の一手で
永瀬王座が格言通りに、突き越した５筋の歩の真下へ
銀を繰り上げ、位を確保したのをみて（３４手目△５四銀）
佐藤九段は角のラインを変えつつ玉の囲いを目指します。。
４０手目△６五歩。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： 歩
△永瀬王座： なし
駒組みの飽和点が近づく中
両者は１筋の端歩を突き合い、間合いを計ってから
上図の局面で、永瀬王座が６筋の歩を突き合わせ
先に仕掛けを開始しました。。
佐藤九段はすぐに▲同歩（４１手目）と応じて、以下
△同銀～▲６六歩～△５四銀～▲９六歩～△９四歩～
▲３六歩～△３一玉に▲５九角～△４四角～▲４五歩～
△同銀をみて、下図５３手目▲３七桂と進行。。
５３手目△６五歩。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： 歩
△永瀬王座： なし
互いに角の活用を目指す中盤の競い合い。。
佐藤九段は角頭に呼んだ銀目掛けて桂馬を跳ね上げ
来るべき開戦へ向け攻撃態勢を整えます。。
５５手目▲４六銀。
上図での持ち駒
▲佐藤九段： 歩
△永瀬王座： 歩２
永瀬王座が銀を下げたのをみて（５４手目△５四銀）
佐藤九段は力強く、自らの銀をグイっと前へ。。
両者の読みと気合を盤上で交錯させながら
誇り高きＡ級戦は静かに、開戦の時を待ちます。。