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月曜お昼のお楽しみ。。本日は第７１回ＮＨＫ杯/１回戦「郷田九段－石井六段を振り返ろう」
東京オリンピック開催期間中ということで
先週から来週までの３週間は月曜日に放送中の
第７１回ＮＨＫ杯将棋トーナメント。。
本日は１回戦最後の対局となります
「郷田真隆九段－石井健太郎六段」が放送されました。。
２手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲石井六段： なし
△郷田九段： なし
本局の先手は石井六段。
その初手は角道を開く▲７六歩から。。
対します、郷田九段は２手目に飛車先を突く
△８四歩と返し、対局はスタート。。
早々と居飛車を明示し
戦型の選択権を先手に委ねた後手に対して
石井六段の意向が明かされる、次の３手目は。。
３手目▲６八銀。
上図での持ち駒
▲石井六段： なし
△郷田九段： なし
石井六段は３手目▲６八銀とし
現代将棋界を代表する居飛車の本格正統派である
郷田九段に「矢倉」での勝負を申し出ました。。
２４手目△４三金右。
上図での持ち駒
▲石井六段： なし
△郷田九段： なし
「矢倉」を主戦に据える郷田九段ももちろん異存はなく
現代調の進行から、上図で堂々と「矢倉囲い」を完成。。
互いに呼吸を合わせながら「相矢倉」を目指しますが。。
３０手目△７五歩。
上図での持ち駒
▲石井六段： なし
△郷田九段： なし
先手も「矢倉囲い」を完成させた（２９手目▲６七金右）
次の瞬間、郷田九段は事前に引いた角の利きが重なる
７筋の歩を突き合わせ、先に仕掛けを開始しました。。
この手に対し
石井六段は同歩と応じずに、角を戦場へと迫り出し
後手の７筋の銀の動きを封じると（３１手目▲４六角）。。
３７手目▲６四同角。
上図での持ち駒
▲石井六段： 角、歩
△郷田九段： なし
７筋での歩交換成立後
郷田九段が対角に出したところで（３６手目△６四角）
石井六段はすかさず角交換を敢行し大駒を捌きます。。
５３手目▲４一角。
上図での持ち駒
▲石井六段： 歩２
△郷田九段： 角、歩
角交換成立後は局面は落ち着きを取り戻し
両者は再び呼吸を合わせて自陣の駒組みを進めますが
郷田九段九段が「矢倉囲い」の中へ玉を入城させたところで
石井六段は手持ちの角を敵陣に投入し、形を決めました。。
そろそろ仕掛けどころで手番の回った
郷田九段は上図から、次に。。
５４手目△７五銀。
上図での持ち駒
▲石井六段： 歩２
△郷田九段： 角、歩
７筋でガツンと銀をぶつけて
攻め合いでのいざ開戦を求めました。。
石井六段は▲同銀直（５５手目）と応じて、以下
△同歩～▲７四角成～△８五歩～▲同桂～△７六銀に
▲７五馬～△６七銀不成～▲同金～△９五歩～▲７四歩～
△６五歩～▲同銀をみて、下図６８手目△９六歩と進行。。
６８手目△９六歩。
上図での持ち駒
▲石井六段： 銀２、歩４
△郷田九段： 角、金、歩
石井六段は狙い通りに馬を作りますが
その間に、グイグイと模様を動かし敵陣を乱した
郷田九段が攻防の主導権を掴みます。。
７９手目▲３一金。
上図での持ち駒
▲石井六段： 銀、歩２
△郷田九段： 角、金、銀、歩３
しかし、石井六段は一歩も引かずに
飛車先から反撃に転じると（６９手目▲２四歩）
拠点の角を中心に、一気呵成の寄せに出ますが。。
９８手目△５六銀。
上図での持ち駒
▲石井六段： 銀、歩６
△郷田九段： 角、金
先手の猛攻を際どく見切った
郷田九段は敵将目がけて厳しく反撃に転じ
真っ向勝負の最終盤戦が幕を開きます。。
【 投了図・１２２手目△５七飛成 】
投了図での持ち駒
▲石井六段： 金、歩６
△郷田九段： 角、金、歩
石井六段は最後まで後手玉へと迫りますが
完全に読みきった郷田九段が玉の安全を確保してから
ズバリと飛車を突進させた、上図の局面をみて
石井六段は無念の投了を告げました。。
若手精鋭相手との「矢倉」戦でさすがの貫禄をみせた
郷田九段が威風堂々、２回戦進出を決めました。。
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