第７９期名人戦７番勝負/第４局・二日目「斎藤八段の封じ手△５五歩から」

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初防衛を目指す渡辺明名人に

関西の新若大将・斎藤慎太郎八段が挑戦する

第７９期名人戦７番勝負。

ここまで３局を消化し、渡辺名人が２勝１敗とリード。

今シリーズンの流れが決まりそうな注目の第４局が

昨日より、長野県高山村「緑霞山宿　藤井荘」にて

運命の幕を開きました。。

名人戦/第４局・柔らかいプレビュー

第４局の先手は渡辺名人。

その初手は角道を開く▲７六歩から。。

対します、斎藤八段は２手目に飛車先を突く

△８四歩と返して、対局はスタート。。

３手目▲６八銀。

上図での持ち駒

▲渡辺名人：　なし

△佐藤八段：　なし

早々と居飛車を明示した後手に対して

渡辺名人は３手目▲６八銀として、将棋の看板戦法

「矢倉」での勝負を指向します。。

２５手目▲３五歩。

上図での持ち駒

▲渡辺名人：　なし

△佐藤八段：　なし

しかし、確立された定跡手順は踏襲せず

現代調の駒組みから、渡辺名人は上図の局面で

早々と３筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始しました。。

名人戦/第４局・一日目の流れ

『第７９期名人戦７番勝負/第４局・一日目「名人はあくまで自然に。。斎藤八段、長考の封じ手」』

【　一日目終了図・４１手目▲５七金　】

上図での持ち駒

▲渡辺名人：　歩

△佐藤八段：　歩２

一日目は上図４１手目まで進行。。

自然な手を積み重ねる名人の金上がりをみて

長考に入った斎藤八段がそのまま次の手を封じて

二日目へと指し掛けになりました。。

一夜が明けて

迎えた本日、決着の二日目は。。

４２手目△５五歩。

上図での持ち駒

▲渡辺名人：　歩

△佐藤八段：　歩３

注目の斎藤八段の「封じ手」は△５五歩。

突き合わされた５筋の歩をこのタイミングで取り込むと

渡辺名人もすかさず６筋の憂いを払い（４３手目▲６六金）

二日目の攻防はスタートしました。。

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