鉄壁の「穴熊」。。第69期王座戦・二次予選/決勝「佐藤康九段が本戦進出」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

鉄壁の「穴熊」。。第69期王座戦・二次予選/決勝「佐藤康九段が本戦進出」

第68期王座戦中継サイト

第69期二次予選トーナメント表

 

【 投了図・138手目△7七「と」金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲佐々木七段: 角、金2、桂、歩5

△佐藤九段: 銀、歩2

 

大詰めを迎えた第69期王座戦の二次予選は

先週の金曜日(26日)に最後の決勝戦が行われ

注目の「佐藤康光九段-佐々木勇気七段」が実現。。

結果は、上図138手までで佐藤九段が勝利。

 

 

 

7手目▲7七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲佐々木七段: 角

△佐藤九段: なし

 

序盤の駆け引きの末

先手から手損のない角交換が敢行される

珍しい出だしで攻防はスタートすると。。

 

 

 

42手目△2五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲佐々木七段: 角

△佐藤九段: 角、歩

 

角交換成立直後に

飛車を2筋へと振り、「向かい飛車」に構えた

佐藤九段は玉を手堅く「穴熊」に納めてから

飛車先へ桂馬を放り込み、仕掛けを開始。。

 

飛車でタダの桂馬を捕獲し、駒得となった

佐々木七段は機敏に馬を作って(53手目▲8五角成)

主導権を握り、後手の「穴熊」攻略を目指しますが。。

 

【 投了図・138手目△7七「と」金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲佐々木七段: 角、金2、桂、歩5

△佐藤九段: 銀、歩2

 

秀英の猛攻に対しても

鉄壁の堅さを誇る「佐藤穴熊」はビクともせず。。

堅さにものをいわせて反撃に出た佐藤九段は

逆に不安定な先手玉を厳しく追い詰めます。。

 

7筋に駒柱完成間近となった、上図の局面をみて

玉を必死に端へ逃がした佐々木七段はついに力尽き

無念の投了を告げました。。

 

作戦が功を奏し、見事完勝を飾った

佐藤九段は堂々の本戦出場を決めました。。