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本日の好カード、第７０期王将戦挑決Ｌ/４回戦「木村九段－広瀬八段はまさかの短期決戦に」
本日の将棋界では
第７０期王将戦挑戦者決定リーグの４回戦を舞台に
「木村一基九段－広瀬章人八段」の好カードが実現。。
２手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲木村九段： なし
△広瀬八段： なし
本局の先手は木村九段。
その初手は飛車先を突く▲２六歩から。
対します、広瀬八段も２手目に同じく飛車先を突く
△８四歩と返して、対局はスタートとなりました。。
４手目△８五歩。
上図での持ち駒
▲木村九段： なし
△広瀬八段： なし
次に両者は息を合わせ飛車先を決め
戦型は「相掛かり」に決定。。
１１手目▲６八玉。
上図での持ち駒
▲木村九段： なし
△広瀬八段： なし
互いに飛車先を金で受け、飛車の横腹に銀を立てる
おなじみの同形模様の進行から、さらに１筋の端歩を突き合い
迎えた上図の局面で、木村九段は居玉を解除し６筋に構えます。。
この手に対し、広瀬八段は先手に追随せず
玉を立てて「中住まい」に構えると（１２手目△５二玉）
次に、木村九段が角道を開いたのをみて。。
（１３手目▲７六歩）
１４手目△８六歩。
上図での持ち駒
▲木村九段： なし
△広瀬八段： なし
広瀬八段は自らの角道は閉じたまま
先に飛車先８筋の歩を突き合わせました。。
１９手目△３七桂。
上図での持ち駒
▲木村九段： 歩
△広瀬八段： 歩
以下、▲同歩～△同飛の進行で歩交換が成立すると
木村九段は突進してきた後手の飛車先を受けることなく
歩を突いた３筋に桂馬を跳ねて、力を溜めます。。
ならば、と上図から次に
広瀬八段が８筋に浮いたままの飛車で
お隣り７筋の「横歩」をかすめ取ると。。
（２０手目△７六飛）
２１手目▲２四歩。
上図での持ち駒
▲木村九段： 歩
△広瀬八段： 歩２
木村九段はこのタイミングで
自らの飛車先２筋の歩を突き合わせました。。
２５手目▲１五歩。
上図での持ち駒
▲木村九段： 歩２
△広瀬八段： 歩４
同じ手順で２筋でも歩交換が成立すると
広瀬八段は歩を弾き飛ばし飛車を３筋へ（２４手目△３六飛）。。
この手に対し、木村九段はすかさず１筋から追撃を開始します。。
３３手目▲８二歩。
上図での持ち駒
▲木村九段： 歩２
△広瀬八段： 歩
広瀬八段がお便に２筋をおさめると（２６手目△２三歩）
木村九段は飛車を８筋へと移動させ、拠点を築きました。。
先手の構想に対して
広瀬八段が８筋でも自陣低く受けに回ってから
先手が突き越した１筋へ、歩を裏打ちしたのをみて
木村九段は機敏に一本、敵陣８筋へ叩きを入れます。。
３８手目▲１七歩成。
上図での持ち駒
▲木村九段： 歩２
△広瀬八段： 歩２
後手の陣形を乱した木村九段は
角を天王山・５筋の位へ迫り出してから（３５手目▲５五角）
桂馬を跳躍させ、来るべき開戦へ向け臨戦態勢に入ります。。
（３７手目▲７七桂）
その間に、飛車をがら空きの２筋に合わせた
広瀬八段は１筋の歩を成り込み、先に仕掛けを開始しました。。
木村九段は▲同香（３９手目）と応じて、以下
△１六歩～▲６五桂～△１七歩成～▲４五桂～△４二銀～
▲１三歩成～△同香～▲７四歩～△２七「と」金～▲７三歩成～
△同桂をみて、下図５１手目▲７四歩と華々しく進行。。
５１手目▲７四歩。
上図での持ち駒
▲木村九段： 歩２
△広瀬八段： 香、歩３
木村九段はあっさりと、１筋の香車を後手に渡す代わりに
左右の桂馬を戦場へと跳ね上げ、位を張った角を挟み込む
ド迫力の模様を描き出すと、上図で後手の桂頭を歩で叩き
あくまでもわが道を行き、いざ決戦を求めました。。
が、しかし。。
５６手目△４九「と」金。
上図での持ち駒
▲木村九段： 金、歩２
△広瀬八段： 金、銀、桂、香、歩３
次に△６五桂（６２手目）をみて
木村九段は颯爽と、角を成り込みますが、その直後
広瀬八段は「と」金がバクバクと敵陣で金、銀を捕獲。。
先手陣の右側があっという間に崩壊しました。。
【 投了図・６０手目△７七銀 】
上図での持ち駒
▲木村九段： 金、銀、歩２
△広瀬八段： 金、桂、香、歩４
直後に、広瀬八段は飛車を７筋へ回して一丁上がり。。
どこかで見落としがあったのか、らしからぬ指し回しから
自玉を即詰みに打ち取られた、木村九段は為す術なく
上図で無念の投了を告げました。。
まさかの短期決戦に終わった
現代将棋界を代表する実力者同士の一戦。。
この結果、広瀬八段のリーグ戦成績は２勝３敗に
木村九段は元気なく、開幕４連敗となりました。。
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