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第７０期王将戦挑戦者決定Ｌ/３回戦「藤井二冠－永瀬王座は対抗形」
本日行われています注目カード
第７０期王将戦挑戦者決定リーグ/３回戦
「藤井聡太二冠－永瀬拓矢王座」の一戦は
総本山の東京・将棋会館にて。。
本局の先手は藤井二冠。
その初手は角道を開ける▲７六歩から。。
２手目△３四歩。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： なし
△永瀬王座： なし
対します、永瀬王座も
２手目に同じく角道を開く、△３四歩と返し
対局はスタートとなりました。。
４手目△４四歩。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： なし
△永瀬王座： なし
続く３手目に、藤井二冠が飛車先を突き居飛車を明示すると
永瀬王座はすかさず角道を止め、振り飛車投入を示唆します。。
この手をみて、藤井二冠はすぐに飛車先を決め（５手目▲２五歩）
△３三角（６手目）の受けを強要、後手の駒組みをけん制しますが。。
１２手目△４二飛。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： なし
△永瀬王座： なし
永瀬王座は、決めていた作戦と
９筋の端歩を突き合ってから、飛車に手をかけ
振り飛車の王道「四間飛車」に構えました。。
１７手目▲７八玉。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： なし
△永瀬王座： なし
今でこそ、バリバリの居飛車党ですが
デビュー当時は「大山康晴名人の再来」と謳われた
手厚い受けが自慢の振り飛車党だった永瀬王座は
対藤井二冠初勝利へ、初心に帰った格好に。。
互いに飛車のポジションが決まったところで
両者は息を合わせて、玉の囲いを目指します。。
２５手目▲４六銀。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： なし
△永瀬王座： なし
一方の藤井二冠は、ご存知の通り
デビュー以来、生粋の居飛車党として白星量産中。。
本局は角道を通したまま、銀を４筋の戦場へ繰り上げると
次に、永瀬王座が△８二玉（２６手目）と寄せたのをみて。。
２７手目▲３五歩。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： なし
△永瀬王座： なし
藤井二冠は３筋の歩を突き合わせ
駒音高く、仕掛けを開始しました。。
この手に対し、永瀬王座は
同歩とは応じず、右の銀を立て（２８手目△７二銀）
先に「美濃囲い」を完成させると。。
２９手目▲３四歩。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： 歩
△永瀬王座： なし
藤井二冠はすかさず
３筋の歩を取り込み、踏み込みます。。
永瀬王座はここは△同銀（３０手目）と応じて、以下
▲３五歩～△４三銀～▲３八飛～△４五歩に▲３三角成～
△同桂をみて、▲５七銀～△２五桂～▲３四歩～△３二歩～
▲６六銀～△４四銀～下図４３手目▲３一角と進行。。
４３手目▲３一角。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： なし
△永瀬王座： 歩
歩交換の流れに乗って
藤井二冠が３筋に飛車を合わせて拠点を作ってから
角交換を敢行すると、両者は手持ちの角をすぐに再投入。。
最初の仕掛けから局面は一気に動き出しました。。
５１手目▲４二角成。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： 飛、歩
△永瀬王座： 歩
藤井二冠は５筋に飛車を合わせてから
上図の局面で満を持して、角で飛車を捕獲。。
敵陣で大駒を回転させると。。
５４手目△３八角。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： 歩
△永瀬王座： 歩
藤井二冠は手にした飛車を、すぐさま
敵陣に再投入して形を決めますが（５３手目▲２一飛）
永瀬王座も返す刀で、手にした角を敵陣に投入。。
激しくも一進一退の攻防が続きます。。
６１手目△１三飛成。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： 香、歩２
△永瀬王座： 桂、香、歩２
互いに小駒を払いながら、大駒を成り込みますが
藤井二冠は上図で機敏に、オリジナルの飛車も成り込み
強烈な二枚龍で敵陣攻略を狙います。。
６６手目△５一香。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： 香、歩３
△永瀬王座： 桂、歩２
先手らしく、積極的に攻勢を強める藤井二冠に対し
永瀬王座はジッと馬を引き寄せると（６２手目△６四馬）
手持ちの香車を自陣に打ち込み、攻守に利かせながら
来るべきカウンターのチャンスを狙います。。
７０手目△３四歩。
上図での持ち駒
▲藤井二冠： 香、歩３
△永瀬王座： 桂、歩２
形勢はいまだ互角を保ちながら
両者は激しくせめぎ合い、熱き終盤戦へと向かいます。。
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