本日、東京にて。。第６８期王座戦・本戦/１回戦「渡辺三冠－増田六段は相掛かり」
本日、東京・将棋会館にて行なわれています
第６８期王座戦挑戦者決定トーナメント/１回戦
注目の「渡辺明三冠－増田康宏六段」の一戦は
振り駒の結果、先手は増田六段に決定。。
２手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲増田六段： なし
△渡辺三冠： なし
増田六段の初手は飛車先を突く▲２六歩から。
対します、渡辺三冠も２手目に同じく飛車先を突く
△８四歩と返し、対局はスタートとなりました。。
４手目△８五歩。
上図での持ち駒
▲増田六段： なし
△渡辺三冠： なし
次に両者は息を合わせて
そのまま飛車先を決め、戦型は「相掛かり」に。。
１０手目△４二玉。
上図での持ち駒
▲増田六段： なし
△渡辺三冠： なし
互いに角頭を金で受け、飛車の横腹に銀を立てる
おなじみの同形模様の進行から、増田六段が次に
９筋の端歩を突くと（９手目▲９六歩）、渡辺三冠は
受けずに居玉を解除し、４筋に構えました。。
この手に対し、増田六段も居玉を解除。。
玉を立てて「中住まい」に構えると（１１手目▲５八玉）
渡辺三冠が角道を開けたのをみて（１２手目△３四歩）。。
１３手目▲２四歩。
上図での持ち駒
▲増田六段： なし
△渡辺三冠： なし
角道はまだ閉じたまま
先に自らの飛車先２筋で歩を突き合わせました。。
１６手目△８六歩。
上図での持ち駒
▲増田六段： 歩
△渡辺三冠： 歩
以下、△同歩～▲同飛の進行で歩交換が成立すると
渡辺三冠は突進して来た先手の飛車先を受けることなく
自らの飛車先８筋で歩を突き合わせます。。
２２手目△２三歩。
上図での持ち駒
▲増田六段： 歩
△渡辺三冠： 歩
同じ手順で８筋でも歩交換が成立。。
すぐに飛車先をおさめ増田六段に対し（１９手目▲８七歩）
渡辺三冠は飛車を８四の地点に下げてから、上図の局面で
２筋に歩を打ち、先手の浮き飛車を追い払いました。。
２７手目▲１五歩。
上図での持ち駒
▲増田六段： 歩
△渡辺三冠： 歩
午前の対局は上図２７手目まで進行。
飛車を２六の地点に浮かせて構えた増田六段が
１筋の歩を突き越した局面で昼食休憩に突入。。
すると。。
２８手目△８八角成。
上図での持ち駒
▲増田六段： 歩
△渡辺三冠： 角、歩
昼食休憩明けの一手で
渡辺三冠は切りよく角交換を敢行しました。。
３１手目▲７七桂。
上図での持ち駒
▲増田六段： 角、歩
△渡辺三冠： 角、歩
角交換成立直後
両者は現代将棋の華である桂馬を跳躍。。
飛び道具の活用を目指し、力を溜めます。。
３９手目▲７四歩。
上図での持ち駒
▲増田六段： 角、歩２
△渡辺三冠： 角、歩２
開戦への機運と緊張が高まる中で
互いに相手の桂頭で歩を突き合わせると
３筋の歩を取り込み、伸ばした渡辺三冠に対し
上図で増田六段の歩が後手の桂頭に到達。。
次に
渡辺三冠がこの歩を飛車で払ったのをみて
（４０手目△７四同飛）
４１手目▲５六角。
上図での持ち駒
▲増田六段： 歩２
△渡辺三冠： 角、歩３
増田六段は後手飛車を標的に
手持ちの角を投入、先に形を決めました。。
この手に、渡辺三冠は格言通り
「角には角」のあわせで対抗しますが。。
（４２手目△６五角）
４５手目▲３六飛。
上図での持ち駒
▲増田六段： 歩２
△渡辺三冠： 歩４
増田六段は角交換には応じず
後手の飛車を呼んでから（４３手目▲７五歩）
次の△同飛をみて、自らの飛車で３筋の歩を取り
まずは憂いを消しました。。
ここで手番の渡辺三冠は
ケレン味なく、角交換を敢行（４６手目△５六角）
以下、▲同飛に△７四飛～▲７五歩をみて
下図５０手目△３四飛と進行。。
５０手目△３四飛。
上図での持ち駒
▲増田六段： 角、歩
△渡辺三冠： 角、歩４
２度目の角交換成立後も
執拗に先手に飛車を狙われた渡辺三冠は
スムーズに３筋へと移動させ、活用を目指します。。
ここで▲８二角や▲８六飛には
△２八角の切り返しでどうなるか。。
先手が主導権を握りつつも
後手は虎視眈々と反撃の機会を探る
期待通りの熱戦は、終盤戦へと向います。。