頂上決戦。。第70回NHK杯出場女流棋士決定戦「里見女流四冠―西山女流三冠を振り返ろう」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

頂上決戦。。第70回NHK杯出場女流棋士決定戦「里見女流四冠―西山女流三冠を振り返ろう」

第70回NHK杯「出場女流棋士決定戦」

第69回NHK杯将棋トーナメント

 

 

 

本日より新年度がスタート。

コロナウイルスの脅威に先行きは全く不透明ですが

皆様、手洗いうがいなど出来る対策を根気よく続けて

くれぐれも健康に留意し、この窮地を乗り切りましょう。。

 

 

将棋界も本日より、新年度の取組みがスタートし

第33期竜王戦ランキング戦6組トーナメント/5回戦には

史上初の「女性棋士」を目指し、4月開幕の三段リーグを

主席で迎える、注目の西山朋佳女流三冠が登場。。

 

ベスト4進出を懸けて長谷部恒平四段と対戦中ですが

今回は、日曜日(3/28)に放送されました第70回NHK杯の

出場女流棋士決定戦の模様を振り返らせていただきます。。

 

 

 

2手目△5四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: なし

△里見女流四冠: なし

 

唯一の女流出場枠を争うのは、もちろん

女流将棋界、いや将棋界が世界に誇るツートップ

里見香奈女流四冠と西山女流三段。

 

本局の先手は、西山女流三冠。

その初手でいきなり飛車を3筋へと振り

「三間飛車」に構えました。。

 

この初手をみて、里見女流四冠は2手目に

中央5筋の歩を突き、同じく振り飛車投入を示唆して

対局はスタートとなりました。。

 

 

 

12手目△2四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: なし

△里見女流四冠: なし

 

しかし、里見女流四冠はすぐには態度を明かさず。

飛車先を保留したまま指し進むと、上図の局面で

角頭の歩を突く、趣向の駒組みを披露します。。

 

 

 

18手目△4四角。

 

上図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: なし

△里見女流四冠: なし

 

そのまま2筋の位を張った里見女流四冠は

角を4筋の戦場へと繰り出し、角交換を催促。。

 

この手に対し

その間に「金無双」に囲いの形を整えた

西山女流三冠が6筋の歩を突き(19手目▲6六歩)

角交換を拒否したのをみて。。

 

 

 

20手目△2二飛。

 

上図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: なし

△里見女流四冠: なし

 

里見女流四冠は飛車に手をかけ、2筋へと振り

「向かい飛車」を投入、戦型は「相振り飛車」となりました。

 

 

 

27手目▲7四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: なし

△里見女流四冠: なし

 

飛車のポジションが決まったところで

里見女流四冠も居玉を解除し、玉の囲いを目指しますが

「美濃囲い」の中へ玉が入った、その刹那(26手目△6二玉)

西山女流三冠が挨拶代わりに飛車先から突っかけます。。

 

 

 

38手目△2六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: 歩

△里見女流四冠: 歩

 

7筋での歩交換成立後

両者は歩の楔を打ち込むことなく駒組みを進め

上図で里見女流四冠が、自ら飛車先で歩を合わせ

直後に2筋でも歩交換が成立しました。。

 

 

 

49手目▲6五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: 歩

△里見女流四冠: 歩

 

互いに浮き飛車に構え、駒組みの飽和点が近づく中

迎えた上図の局面で、西山女流三冠が6筋の歩を突き

両者の角が直接向かい合った、次の瞬間。。

 

 

 

50手目△7七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: 歩

△里見女流四冠: 角、歩

 

里見女流四冠は角交換を敢行。。

ケレン味なく、盤上にいざ開戦を告げました。。

 

里見女流四冠は▲同桂(51手目)で応じて

以下、△4四角~▲6八金~△6五桂~▲同桂~△同歩に

▲4六角~△7三金~▲7六歩~△6六歩~▲5六銀をみて

△6四桂~▲1七桂~△2ニ飛に下図65手目▲6五桂と進行。。

 

 

 

65手目▲6五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: なし

△里見女流四冠: 歩2

 

角交換成立後

里見女流四冠はすかさず角を再投入し形を決めますが

西山女流三冠は桂交換で手番を握ると、同じく角を起点に据え

現代将棋の華・桂馬を攻守に躍動させ、反撃に転じました。。

 

 

 

82手目△1七歩成。

 

上図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: 角、銀、歩

△里見女流四冠: 角、桂3、歩3

 

互いの意地と読みが真っ向からぶつかり合う

終盤戦は激しい攻め合いとなり、上図で里見女流四冠が

1筋の端から、先に敵陣侵攻を果たしますが。。

 

 

 

95手目▲6六飛。

 

上図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: 角、銀、桂、歩3

△里見女流四冠: 角、金、桂、香、歩3

 

そこから西山女流三冠は底力を発揮。。

後手の攻め手を封じ込めてから反撃に転じると

流れるような駒捌きで、敵将が居を構える6筋へ

飛車・香・歩の三段ロケットを設置しました。。

 

この手をみて

里見女流四冠が先手の金に香車を突き立て

急所に剣を突き立て、下駄を預けます。。

(96手目△4七香)

 

出場女流棋士決定戦の棋譜はこちら

 

【 投了図・119手目▲7四桂 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲西山女流三冠: 飛、桂、歩2

△里見女流四冠: 角2、金2、銀2、桂、歩3

 

西山女流三冠はそのまま寄せに入り

途中、際どい場面もありましたが上図の局面で

後手玉を仕留め上げ、見事勝利を飾りました。。

 

この結果、今期のNHK杯に

魅惑の大器・西山女流三冠の出場が決定。。

ぜひ、旋風を巻き起こして欲しいところであります。。

 

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