第5期叡王戦・本戦/準決勝「渡辺三冠-青嶋五段は対抗形、じっくりから一気に。。」
本日行なわれています
第5期叡王戦挑戦者決定トーナメント/準決勝
注目の「渡辺明三冠-青嶋未来五段」の一戦は
振り駒の結果、先手は青嶋五段に決定。。
2手目△8四歩。
上図での持ち駒
▲青嶋五段: なし
△渡辺明三冠: なし
青嶋五段の初手は角道を開く▲7六歩から。
対します、渡辺三冠は2手目に飛車先を突く
△8四歩と返し、対局はスタート。。
5手目▲5八飛。
上図での持ち駒
▲青嶋五段: なし
△渡辺三冠: なし
早々と居飛車を明示した後手に対して
青嶋五段は3手目に中央5筋の歩を突くと
続く5手目に飛車に手をかけ、5筋へと振り
「中飛車」に構えました。。
15手目▲3八銀。
上図での持ち駒
▲青嶋五段: なし
△渡辺三冠: なし
互いに飛車のポジションが決まり
戦型が「対抗形」になると、両者は息を合わせて
居玉を解除し玉の囲いを目指し、上図の局局面で
青嶋五段は振り飛車の相棒「美濃囲い」を完成。。
この手をみて
渡辺三冠はおもむろに角道を開けますが。。
(16手目△3四歩)
20手目△4四歩。
上図での持ち駒
▲青嶋五段: なし
△渡辺三冠: なし
青嶋五段が角交換を拒んだのをみて(18手目△5五歩)
飛車先を決めてから角道を止め、角を取り込んだ状態で
自陣の駒組みを進めます。。
30手目△2ニ玉。
上図での持ち駒
▲青嶋五段: なし
△渡辺三冠: なし
じっくりとした進行となる中
青嶋五段は5筋の歩に銀の護衛をつけてから
飛車を7筋へと振り直します(29手目▲7八飛)。。
一方の渡辺三冠も5筋の位を標的に
銀を戦場に繰り出しけん制すると(26手目△6四銀)
上図で手堅く「左美濃」の中へ玉の入城を完了しました。。
38手目△2四歩。
上図での持ち駒
▲青嶋五段: なし
△渡辺三冠: なし
さらにじっくりとした駒組みは続き
格調高く、「高美濃囲い」に組み替えた先手が
角を自陣最下段に引いたのをみて(37手目▲5九角)
渡辺三冠は玉頭の歩を突き「銀冠」へのシフトを目指します。。
43手目▲3二金。
上図での持ち駒
▲青嶋五段: なし
△渡辺三冠: なし
渡辺三冠はそのまま「銀冠」を完成。。
その間、手待ちの青嶋五段が上図から次に
飛車を6筋に寄せると(44手目▲6九飛)。。
44手目△8六歩。
上図での持ち駒
▲青嶋五段: なし
△渡辺三冠: なし
渡辺三冠は飛車先8筋の歩を突き合わせ
ここで切りよく、仕掛けを開始しました。。
青嶋五段は▲同歩(45手目)と応じて、以下
△4五歩~▲3七桂~△5五銀~▲4五桂に△5六銀~
▲3三桂成~△同桂~▲5六金をみて、下図54手目
△4四桂打と進行。。
54手目△4四桂打。
上図での持ち駒
▲青嶋五段: 角、銀、歩2
△渡辺三冠: 銀、歩
じっくりとした駒組みから一転
渡辺三冠の仕掛けがズバリと決まった格好で
駒を捌きながら先手陣を切り崩し、あっという間に
形勢の針は後手へと大きく傾きました。。
55手目▲5七金。
上図での持ち駒
▲青嶋五段: 角、銀、歩2
△渡辺三冠: 銀、歩
攻勢強める後手に対して
苦しくなった青嶋五段が桂馬の当たりとなった金を下げた
上図の局面で、夜戦に備えて夕食休憩に突入します。。
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まずは振り飛車の王道「四間飛車」をご紹介させて頂きます。
今後もカテゴリーを広げて行きますので、よろしくお願い致します。