本日は第61期王位戦・予選/3回戦「冬将軍・渡辺三冠登場」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

本日は第61期王位戦・予選/3回戦「冬将軍・渡辺三冠登場」

第60期王位戦中継サイト

第61期予選トーナメント表

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: なし

△千葉七段: なし

 

本日の将棋界には

年明けに王将、棋王の防衛戦を控える

注目の渡辺明三冠が登場。

 

第61期王位戦・予選/3回戦を

東京・将棋会館にて千葉幸生七段と対戦します。

 

先手は渡辺三冠。

その初手は角道を開く▲7六歩から。

対します、千葉七段は2手目に飛車先を突く

△8四歩と返し、対局はスタート。。

 

早々と居飛車を明示し

戦型の選択権を先手に委ねた後手に対して

渡辺三冠の意向が明らかとなる、次の3手目は。。

 

 

 

3手目▲6八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: なし

△千葉七段: なし

 

代えて▲2六歩から「角換わり」が有力でしたが

渡辺三冠は3手目▲6八銀とし、最近復活傾向にある

将棋の看板戦法「矢倉」での勝負を指向しました。。

 

 

 

24手目△3一角。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: なし

△千葉七段: なし

 

千葉七段も「矢倉」に同意し

まずは歩調を合わせた同形模様で進行。。

双方、角を引いてラインを変えると。。

 

 

 

30手目△6四角。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: なし

△千葉七段: なし

 

互いに「矢倉囲い」を完成させてから

上図で千葉七段が6筋の戦場へ角を迫り出しました。

 

この手をみて、渡辺三冠も次に。。

 

 

 

31手目▲4六角。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: なし

△千葉七段: なし

 

同じく角を4筋の戦場へ繰り出し

互いの角が天王山・5筋の位を挟んで睨み合う

戦型は「相矢倉・脇システム」となりました。。

 

 

 

36手目△2ニ玉。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: なし

△千葉七段: なし

 

さらに、同形模様の進行は続き

両者は息を合わせて「矢倉囲い」の中へと

玉の「入城」を完了すると。。

 

 

 

41手目▲6四角。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: 角

△千葉七段: なし

 

両サイドの端歩を丁寧に突き合い

迎えた上図の局面で、渡辺三冠が角交換を敢行。。

格調高い進行から一転、いよいよ戦端が開かれました。。

 

千葉七段は△同歩(42手目)と応じて、以下

▲2六銀~△6五歩~▲同歩~△9五歩~▲同歩~

△7五歩~▲同歩~△3九角に▲3八飛をみて

下図52手目△7五角成と進行。。

 

 

 

52手目△7五角成。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: 角、歩3

△千葉七段: 歩

 

角交換成立後

千葉七段はとんとん拍子で歩を突き捨て

模様を動かしてから、機微に馬を作りました。。

 

一方、ここで手番の渡辺三冠は。。

 

 

 

53手目▲1五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: 角、歩3

△千葉七段: 歩

 

返す刀で1筋の歩を突き合わせ

得意の端攻めを開始しました。。

 

 

 

63手目▲3七角。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: 歩6

△千葉七段: なし

 

1筋の端歩を突き越した渡辺三冠は

上図で手持ちの角を自陣3筋へと投入し

後手の拠点である馬にぶつけます。。

 

 

 

72手目△4七馬。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: 歩7

△千葉七段: 歩3

 

千葉七段は角交換には応じず

歩を捕獲しながら馬を前に出し、上図の局面では

飛車・角両取りを掛け、先手陣へと迫ります。。

 

しかし、次に渡辺三冠が

飛車を2筋に逃すと(73手目▲2八飛)。。

 

 

 

74手目△2ニ歩。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺三冠: 歩7

△千葉七段: 歩2

 

千葉七段はここで自陣に手を戻し

指し込まれたままだった1筋を低く受けました。。

 

現局面はまだ互角の範囲内。。

魅惑の「相矢倉」は冬空の下、終盤戦へと向います。。

 

 

□□□

 

神童の再出発は来週火曜日(12/3)

 

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