本日は第４５期棋王戦・本戦/準々決勝「羽生九段－佐々木五段は相掛かり、相棒銀」
本日の将棋界には注目の羽生善治九段が登場。
第４５期棋王戦の挑戦者決定トーナメント/準々決勝を
長崎が生んだ大器・佐々木大地五段と戦います。。
２手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段： なし
△佐々木五段： なし
先手は羽生九段。
その初手は飛車先を突く▲２六歩から。
対します、佐々木五段も２手目に同じく飛車先を突く
△８四歩と返して、対局はスタート。。
４手目△８五歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段： なし
△佐々木五段： なし
次に両者は息を合わせて飛車先を決め
戦型はすっかりおなじみの「相掛かり」に決定。。
１０手目△５ニ玉。
上図での持ち駒
▲羽生九段： なし
△佐々木五段： なし
互いに角頭を金で受け、飛車の横腹に銀を立てる
こちらもおなじみに同形模様の進行から、羽生九段が
９筋の端歩を突き、一つ間合いを計ると（９手目▲９六歩）
佐々木五段は追随せずに玉を立て「中住まい」に構えます。。
この手をみて
羽生九段も玉を立てると（１１手目▲５八玉）
佐々木五段は先行する形で角道を開きました。。
（１２手目△３四歩）
すると、次の瞬間
１３手目▲２四歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段： なし
△佐々木五段： なし
羽生九段は角道を閉じたまま
自らの飛車先２筋の歩を突き合わせます。。
１６手目△８六歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段： 歩
△佐々木五段： 歩
以下、△同歩～▲同飛の進行で
２筋で歩交換が成立すると、佐々木五段はすかさず
自らの飛車先８筋の歩を突き合わせました。。
２２手目△８七歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段： 歩２
△佐々木五段： なし
８筋でも同じく歩交換が成立。。
すると、羽生九段は２筋に浮いた飛車を
スッと元居た２八の地点まで引き戻しました。。
この手をみて
佐々木五段は２筋のキズを消してから（２０手目△２三歩）
浮いたままの飛車先へ、ドスンと歩のクサビを入れます。。
２８手目△８四銀。
上図での持ち駒
▲羽生九段： 歩２
△佐々木五段： なし
羽生九段が手数をかけて、この歩を除去する間に
佐々木五段は自陣に引き戻した飛車の先から銀を繰りだし
シンプルながらも破壊力抜群の「棒銀」を投入。。
すると。。
３１手目▲２五銀。
上図での持ち駒
▲羽生九段： 歩２
△佐々木五段： なし
羽生九段も負けじと飛車先に銀を乗せ
居玉のまま「棒銀」に構え、臨戦態勢を整えました。。
４０手目△３六歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段： 歩３
△佐々木五段： なし
しかし、先に仕掛けのは佐々木五段。
巧みに戦場に迫り出した角のポジションを調整してから
３筋の歩を突き合わせ、飛車のコビンをこじ開けに行きます。。
羽生九段は▲４七金（４１手目）と受けて、以下
△３七歩成～▲同桂に△８五歩～▲同歩～△同銀～
▲６六角～△７四銀～▲７八銀～△６五銀～▲７五角～
△同角～▲同歩～下図５４手目△３三銀と進行。。
５４手目△３三銀。
上図での持ち駒
▲羽生九段： 角、歩５
△佐々木五段： 角、歩
羽生九段はダイナミックに模様を動かし
角交換を成立させてから、先手の銀に詰め寄ります。。
５９手目▲５六角。
上図での持ち駒
▲羽生九段： 歩５
△佐々木五段： 角
羽生九段が銀交換に応じず
ジッと引き下げ力を溜めると（５５手目▲４五銀）
佐々木五段は飛車先に歩を打ち込み、金を下げさせてから
銀をスルリと前に出し攻勢を強めます（５８手目△７六銀）。。
後手の迫力ある指し回しの前に
ゆっくりはしていられない羽生九段は手持ちの角を
５筋の戦場へと投入し、拠点を作りますが。。
６６手目△３五銀。
上図での持ち駒
▲羽生九段： 歩３
△佐々木五段： 角、歩
佐々木五段はよどみなく、スルスルと
左の銀も軽快に戦場を駆け上がり、攻撃参加。。
精度の高い研究将棋で、先手陣へと襲い掛かります。。
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実現成るか、年明けのタイトル挑戦。。
急所の一戦は藤井七段が完勝。。
