第６９期王将戦挑戦者決定リーグ/２回戦「三浦九段優勢で最終盤戦突入」
本日、東京・将棋会館にて行われています
注目の第６９期王将戦挑戦者決定リーグ/２回戦
「広瀬章人竜王－三浦弘行九段」の一戦は
三浦九段の先手にて。。
２手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲三浦九段： なし
△広瀬竜王： なし
三浦九段の初手は飛車先を突く▲２六歩から。
対します、広瀬竜王も２手目に同じく飛車先を突く
△８四歩と返して、対局はスタート。。
４手目△８五歩。
上図での持ち駒
▲三浦九段： なし
△広瀬竜王： なし
次に両者は息を合わせて飛車先を決め
戦型は相居飛車の主流「相掛かり」となりました。。
１０手目△１四歩。
上図での持ち駒
▲三浦九段： なし
△広瀬竜王： なし
その後も同形模様の進行は続き
互いに角頭を金で受け、飛車の横に銀を立てると
角側の端歩を突いて稼動域を確保します。。
しかし、上図から次に
三浦九段が３筋の歩を突いたのをみて。。
（１１手目▲３六歩）
１２手目△８六歩。
上図での持ち駒
▲三浦九段： なし
△広瀬竜王： なし
広瀬竜王は追随せず
自らの飛車先８筋の歩を突き合わせました。。
２１手目▲４七銀。
上図での持ち駒
▲三浦九段： 歩
△広瀬竜王： 歩
８筋での歩交換が成立すると
広瀬竜王は飛車を８四の地点に引き下げてから
玉を立て、「中住まい」に構えました。。
一方、三浦九段は
８筋のキズはそのままに、居玉のまま駒組みを進め
広瀬竜王が角道を開いたのをみて（２０手目△３四歩）
攻撃の銀を４筋に繰り上げ、中央進出を目指します。
３４手目△４四歩。
上図での持ち駒
▲三浦九段： なし
△広瀬竜王： 歩
現代調の「雁木」に構えた先手に対して
玉の左右に金銀を並べて構えた広瀬竜王が
４筋の歩を突き角道を止めた、上図の局面で
午前の対局は終了、お昼休憩に突入。。
３５手目▲２四歩。
上図での持ち駒
▲三浦九段： 歩
△広瀬竜王： 歩３
午後の対局開始の一手で
三浦九段は飛車先２筋の歩を突き出し
切りよく仕掛けを開始しました。。
広瀬竜王はもちろん△同歩（３６手目）、以下
▲３五歩～△４三銀～▲６五歩～△同歩～▲３四歩～
△同銀～▲４五歩～△７五歩～▲４四歩～△３五銀～
▲５六銀右～△４四角に下図４９手目▲同角と進行。。
４９手目▲４四同角。
上図での持ち駒
▲三浦九段： 角、歩２
△広瀬竜王： 歩５
テンポ良く歩を突き合せて
攻勢を強める三浦九段に対して、広瀬竜王は
銀を前に出してから歩を払い、角交換を注文。。
三浦九段が応じると
広瀬竜王は飛車で角を払いました。。
（５０手目△同飛）
５７手目▲１六角。
上図での持ち駒
▲三浦九段： 歩
△広瀬竜王： 角、歩３
後手の飛車が回った４筋を
三浦九段は桂馬で押さつつ巧みに拠点を作ると
飛車・角の大駒も連動させ、主導権を握ります。。
６７手目▲７一飛。
上図での持ち駒
▲三浦九段： 角
△広瀬竜王： 飛、角、歩４
後手の求めに応じる形で角と飛車を捌いた
三浦九段は握った手番でスムーズに敵陣へ進行。。
流れるような指し回しで形勢をグイッと引き寄せました。。
７９手目▲６五桂。
上図での持ち駒
▲三浦九段： 銀、歩２
△広瀬竜王： 角２、歩２
形勢を損ねてからの冷静な見切りと粘りに定評のある
広瀬竜王ですが、三浦九段の厳しい寄せを前にして
本局は苦しい終盤戦となりました。。
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感動の結末。。
決戦の舞台は首都・東京
