熱き精鋭対決。。第６９回ＮＨＫ杯/２回戦「高見七段－増田六段を振り返ろう」
今回は日曜日（６日）放送されました
第６９回ＮＨＫ杯将棋トーナメント/２回戦の注目カード
「高見泰地七段ー増田康宏六段」の一戦の模様を
振り返らせていただきます。。
２手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲高見七段： なし
△増田六段： なし
本局の先手は高見七段。
その初手は角道を開く▲７六歩から。
対します、増田六段は２手目に飛車先を突く
△８四歩と返し、対局はスタート。。
早々と居飛車を明示し
戦型の選択権を先手に委ねた後手に対して
高見七段の意向が明らかとなる、次の３手目は。。
３手目▲６八銀。
上図での持ち駒
▲高見七段： なし
△増田六段： なし
高見七段は３手目▲６八銀とし
最近、復活傾向にある「矢倉」を指向しました。。
１２手目△７三銀。
上図での持ち駒
▲高見七段： なし
△増田六段： なし
しかし、通常の定跡手順の進行とはならず
互いに居玉のまま駒組みは進み、上図で増田六段は
飛車のコビンに銀を繰り上げ、急戦を目指します。。
すると、つぎの瞬間
１３手目▲２四歩。
上図での持ち駒
▲高見七段： なし
△増田六段： なし
高見七段は飛車先2筋の歩を突き合わせ
自陣の駒組みに先がけ、軽く仕掛けます。。
１８手目△３三角。
上図での持ち駒
▲高見七段： 歩２
△増田六段： 歩
以下、△同歩～▲同飛の進行で歩交換が成立すると
高見七段は２筋にフワリと浮いた飛車でお隣り３筋の
「横歩」もかすめとりました（１７手目▲３四飛）。。
この手に対し
増田六段は３筋に回った先手の飛車先を
「横歩取り」さながらに角で受けます。。
２６手目△８六歩。
上図での持ち駒
▲高見七段： 歩２
△増田六段： 歩
高見七段は飛車をぐるりと旋回させて
元居た２八の地点に戻し、一連の攻防が収まると
互いに銀を６筋の戦場に構えて迎えた上図の局面で
今度は増田六段が飛車先の歩を切りに出ます。。
４３手目▲４六角。
上図での持ち駒
▲高見七段： 歩２
△増田六段： 歩２
８筋での歩交換が成立すると
高見七段は攻撃の銀を飛車先から繰り出し
４筋の位へと張り、その下に角を迫り出します。。
一方の増田六段はその間に
７筋の歩を突き越し、ジッと拠点を築きました。。
５１手目▲５四歩。
上図での持ち駒
▲高見七段： 歩２
△増田六段： 歩２
増田六段は飛車を７筋に合わせますが
いまだ居玉の高見七段が、上図の局面で
５筋の歩を突き合せ、仕掛けを開始。。
増田六段は△同歩（５２手目）と応じて、以下
▲３四銀～△８五桂～▲７五歩～△７一飛に▲８六歩～
△９五角～▲８七金～△８八歩～▲７六金～△８九歩成～
▲８五金～△６ニ角をみて、下図６５手目▲７四金と進行。。
６５手目▲７四金。
上図での持ち駒
▲高見七段： 桂、歩２
△増田六段： 桂、歩２
桂馬交換成立後
高見七段は後手の角を押し返しながら
金を力強く前に出し、押さえ込みを図ります。。
が、しかし
７０手目△６三香。
上図での持ち駒
▲高見七段： 銀、桂、歩３
△増田六段： 金、桂、歩２
６筋で金と銀の交換が成立した直後に
増田六段は迫り出して先手の角目掛けて
事前に入手した香車を突き立て、反撃開始。。
７４手目△６六香。
上図での持ち駒
▲高見七段： 銀、桂、歩２
△増田六段： 金、銀、桂、歩２
高見七段は５筋に一本叩きを入れてから（７１手目▲５三歩）
成った角で飛車取りを狙いますが、増田六段は構うことなく
香車を突進し銀を捕獲、不安定な先手陣へ襲い掛かります。。
９９手目▲４六金。
上図での持ち駒
▲高見七段： なし
△増田六段： 角、銀３、桂、歩４
そのまま激しい終盤戦の幕が開くと
高見七段はスルスルと上部に逃げ出した後手玉を
全力で仕留めに掛かりますが。。
１１６手目△４八金。
上図での持ち駒
▲高見七段： 歩
△増田六段： 銀３、歩４
増田六段は淀みなく
玉を自陣へとバックさせ、当面の安全を確保すると
厳しく先手玉へと迫り、勝負を決めに出ました。。
【 投了図・１４６手目△６四銀 】
投了図での持ち駒
▲高見七段： 角２、金２、銀２、桂
△増田六段： 飛、歩５
増田六段の寄せは最後まで途切れることなく
上図の局面で高見七段は無念の投了を告げました。。
精鋭対決を見事制した
増田六段が３回戦進出を決めました。。
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頂上対決実現！女流王将戦が開幕。。
「西山女王が先勝でニ冠に王手」
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黄金対決で手痛い黒星。。
永瀬二冠は鬼の棲みかに登場
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決戦の舞台は港町・神戸
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感動の結末。。
決戦の舞台は首都・東京
