相性抜群。。第90期棋聖戦・二次予選/2回戦「郷田九段-糸谷八段を振り返ろう」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2019年02月09日

相性抜群。。第90期棋聖戦・二次予選/2回戦「郷田九段-糸谷八段を振り返ろう」

テーマ:ブログ

第89期棋聖戦中継サイト

第90期二次予選トーナメント表

 

 

 

 

今回は昨日行なわれました異色の好カード

第90期棋聖戦・二次予選/2回戦を舞台に実現した

「郷田真隆九段-糸谷哲郎八段」の模様を振り返ります。

 

郷田九段の今期ここまでの成績は

39戦25勝14敗(.641)。順位戦はB級1組で6勝4敗。

 

「羽生世代」を代表する棋士のひとりで

現代将棋界が誇る居飛車の本格正統派である郷田九段は

妥協なき踏み込みと、粘りの利いた終盤の二枚腰を武器に

目の肥えた将棋ファンから絶大な信頼と人気を誇ります。

 

対します、糸谷八段の今期ここまでの成績は

33戦19勝14敗(.576)。順位戦はA級で6勝3敗。

 

大阪大学文学部卒業の文学修士

将棋界切ってのインテリ棋士である糸谷八段ですが

その将棋は大胆な構想を持ち味とする力戦派。

 

序盤、中盤を早見え早指しでパワフルに突き進むと

終盤は自慢の豪腕が唸りを上げて強豪を撃沈してきた

西の怪童は世代交代が進む将棋界の中心に身を置きます。

 

世代も棋風も異なる両者はの対戦成績は

ここまで10戦して、5勝5敗と全くのイーブン。。

しかし、このところは郷田九段が4連勝と指し込み

本局の対戦を迎えました。。

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: なし

△郷田九段: なし

 

先手は糸谷八段。

その初手は飛車先を突く▲2六歩から。

対します、郷田九段も2手目に同じく飛車先を突く

△8四歩と返し、対局はスタート。。

 

 

 

4手目△8五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: なし

△郷田九段: なし

 

次に両者は息を合わせて飛車先を決め

まずは「相掛かり」の出だしとなると。。

 

 

 

9手目▲6八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: なし

△郷田九段: なし

 

そこから「角換わり」を目指す定跡手順の進行へ。

糸谷八段は銀を6筋に上げて、後手からの角交換

あるいは角交換拒否に備えた、上図から次に。。

 

 

 

10手目△7七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: なし

△郷田九段: 角

 

郷田九段は角交換を敢行。

手損のない「ノーマル角換わり」となりました。

 

 

 

20手目△6三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角

△郷田九段: 角

 

角交換成立後、郷田九段は居玉のまま銀を6筋に繰り上げ

「ノーマル角換わり」の常套手段である「腰掛銀」を目指します。

 

 

 

27手目▲3七桂。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角

△郷田九段: 角

 

一方の糸谷八段は銀の態度を明かさず駒組みを進行。

しかし、両サイドの端歩を突き合ってから桂馬を跳ねると

次に、郷田九段の△7四歩(28手目)をみて。。

 

 

 

29手目▲4六銀。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角

△郷田九段: 角

 

スッと銀を4筋に立て

後手と同じく「腰掛銀」模様の駒組みとなりました。。

 

 

 

33手目▲2九飛。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角

△郷田九段: 角

 

しかし、銀の形を決める前に

両者は自陣の駒組みを進め、上図で糸谷八段は

最新形の「▲6八玉+4八金+2九飛」型を完成。。

 

この手に対し、郷田九段は。。

 

 

 

34手目△7ニ金。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角

△郷田九段: 角

 

金を6筋ではなく7筋に上げて、同じく最新形の

「△4ニ玉+7ニ金+8一飛」型を完成しました。。

 

双方、自陣の駒が組み上がったところで

糸谷八段が「腰掛銀」に形を決めたのをみて。。

(35手目▲5六銀)

 

 

 

36手目△6五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角

△郷田九段: 角

 

先手に追随せず

機敏に6筋の歩を突き出し位を取りました。

 

趣向の一手にも動じることなく

糸谷八段が次に囲いを目指すと(37手目▲7九玉)。。

 

 

 

38手目△5四銀。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角

△郷田九段: 角

 

一手間かけた郷田九段は、ここで銀を5筋に繰り出し

戦型はおなじみの「角換わり相腰掛銀」に決定。。

 

 

 

40手目△6四角。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角

△郷田九段: なし

 

糸谷八段が争点の6筋に飛車を合わせると

郷田九段も手持ちの角を同じく6筋へと投入。。

互いに形を決めた上図から、次に。。

 

 

 

41手目▲6六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角

△郷田九段: なし

 

糸谷八段は飛車先で歩をぶつけ

そのまま争点から仕掛けを開始しました。。

 

郷田九段は△同歩(42手目)と応じて、以下

▲同銀~△4四銀~▲4五歩~△8六歩~▲同歩~

△5五銀左~▲7七銀~△6五歩~▲5五銀~△同角~

▲6七歩~△6四角~▲2九飛に下図56手目▲4六銀と進行。。

 

 

 

56手目△4六銀。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角、銀、歩

△郷田九段: なし

 

先手の仕掛けに対して

郷田九段は受けには回らず、即座に反撃に転じ

そのままグングンと攻勢を強めます。。

 

後手の手強い反発を前に

糸谷八段は手持ちの角を2筋に投入(57手目▲2六角)。

攻守に利かせて臨戦態勢を整えますが。。

 

しかし

 

 

 

62手目△3七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 銀2、歩

△郷田九段: 角、桂

 

郷田九段の勢いは止まらず。。

切れ味鋭く駒を捌いて、敵陣で角交換を成立させると。。

 

 

 

74手目△7七桂成。

 

上図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 銀、歩

△郷田九段: 銀

 

郷田九段は上空から雨あられの猛攻で畳掛け

糸谷八段に反撃の暇を与えず、一方的に攻め立てます。。

 

 

【 投了図・96手目△8六金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲糸谷八段: 角、銀4、桂、歩3

△郷田九段: 歩3

 

防戦一方の展開に、さすがの糸谷八段も打つ手なし。。

郷田九段が最後まで気持ちよく攻め続け、上図の局面で

糸谷八段は為す術なく、無念の投了を告げました。。

 

新時代の主役のひとりである糸谷八段を圧倒。。

会心の勝利を飾った郷田九段は存在感を存分に示し

二次予選/決勝へと駒を進めました。。

 

 

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王将戦/第3局終局直後の感想

 

衝撃の大差。。

 

王将戦/第1局一日目の所感

 

久保王将の反撃成るか

 

 

勝負の第3局、舞台は栃木県

 

王将戦/第3局開幕前夜

 

 

 

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 【速報版】「直接対決、豊島二冠が制す」

 

 

 

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王将戦/第2局終局直後の印象

 

決断の封じ手、思わぬ大差。。

 

 

王将戦/第2局・一日目の所感

 

振り飛車不満なし。。渡辺棋王の構想や

 

 

王将戦/第2局は大阪決戦

 

王将戦/第2局開幕前夜

 

 

 

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では、実兄・俊昭氏のキャッチフレーズは。。

 

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