第４期叡王戦・本戦/準々決勝「郷田九段－深浦九段は激辛のねじり合い」
高見泰地叡王への挑戦権を懸けた
第４期叡王戦挑戦者決定トーナメントは佳境を迎え
現在、準々決勝が進行中。。
本日はともに居飛車党を代表する実力者同士
「郷田真隆九段－深浦康市九段」が行なわれています。
２手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲郷田九段： なし
△深浦九段： なし
振り駒の結果、先手を得た
郷田九段の初手は角道を開く▲７六歩から。
対します、深浦九段は２手目に飛車先を突く
△８四歩と返し、対局はスタート。。
早々と居飛車を明示し
戦型の選択権を先手に委ねた後手に対して
郷田九段の意向が明らかとなる、次の３手目は。。
３手目▲６八銀。
上図での持ち駒
▲郷田九段： なし
△深浦九段： なし
郷田九段は３手目▲６八銀とし
居飛車の看板「矢倉」での勝負を志向しました。。
２０手目△４四歩。
上図での持ち駒
▲郷田九段： なし
△深浦九段： なし
両者は急戦投入を見せながら息を合わせて
「相矢倉」模様で駒組は進行しますが、上図から次に
郷田九段が角を引いたのをみて（２１手目▲７九角）。。
２２手目△４三銀。
上図での持ち駒
▲郷田九段： なし
△深浦九段： なし
深浦九段は銀を３筋ではなく４筋に立て
のちのち「雁木」を目指す変化をみせました。。
２７手目▲６七金右。
上図での持ち駒
▲郷田九段： なし
△深浦九段： なし
一方の郷田九段は「矢倉囲い」を完成。
双方、思惑を秘めながら駒組は進行していきます。。
３１手目▲４六角。
上図での持ち駒
▲郷田九段： なし
△深浦九段： なし
１筋の端歩を突き合ってから
郷田九段は角を４筋の戦場へと迫り出しますが
次に、深浦九段も角を４筋に引くと（３２手目△４二角）。。
３５手目▲４六歩。
上図での持ち駒
▲郷田九段： なし
△深浦九段： なし
郷田九段は角を３筋に引き下げます（３３手目▲３七角）。
この手に対し、深浦九段が６筋の歩を突き角道を止めると
郷田九段も呼応し、４筋の歩を突き角道を止めました。。
３８手目△６五歩。
上図での持ち駒
▲郷田九段： なし
△深浦九段： なし
このまま持久戦模様の進行になるのかと思いきや
深浦九段が上図で６筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始。。
郷田九段は▲同歩（３９手目）と応じて、以下
△同桂～▲６六銀～△６四歩～▲５五歩～△５三銀に
▲５四歩～△同銀直～▲５六銀をみて、△８六歩～▲同歩～
△同飛～▲８一飛～△７九玉～下図５４手目▲３一玉と進行。
５４手目△３一玉。
上図での持ち駒
▲郷田九段： 歩２
△深浦九段： 歩２
互いの銀が５筋の位を挟んで睨み合う中
後手が飛車先の歩を切ったところで、両者が再び
自陣に手を戻し、玉を囲う手はずを整えました。。
５７手目▲１五歩。
上図での持ち駒
▲郷田九段： 歩２
△深浦九段： 歩２
しかし、玉の「入城」を完了する前に
今度は郷田九段が１筋の端から仕掛けを開始します。。
６２手目△３三角。
上図での持ち駒
▲郷田九段： なし
△深浦九段： 歩４
執拗に１筋から絡みつく郷田九段に対して
深浦九段が角を３筋に引き戻した、上図の局面で
夜戦に備えて夕食休憩突入となりました。。
先手の攻勢が続くも、攻めは細く
６筋でジッと出番を待つ拠点の桂馬がいかにも嫌らしい
後手の方が現局面では指しやすそうに感じますが。。
鋭い攻めだけでなく受けの強さにも定評のある
無頼な剣豪・郷田九段の果たして、見立てはいかに。。
夕食休憩明けからの終盤戦が実に楽しみであります。。
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再出発は気持ちよく快勝。。
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王将戦/第１局終局直後の感想
開幕戦の舞台は静岡
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名人相手に問答無用の圧勝。。
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今泉四段、待望の戦術書第三弾！
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谷川浩司九段は「光速流」
では、実兄・俊昭氏のキャッチフレーズは。。
