第68期王将戦挑戦者決定リーグ/6回戦「渡辺棋王が大きな勝利で混戦模様に」
【 投了図・118手目△8八歩 】
投了図での持ち駒
▲糸谷八段: 金、銀、歩3
△渡辺棋王: 歩2
いよいよ大詰めを迎えた
第68期王将戦挑戦者決定リーグは、昨日
「渡辺明棋王-糸谷哲郎八段」の6回戦が行なわれ
結果は、上図118手までで後手・渡辺棋王が勝利。
33手目▲4五歩。
上図での持ち駒
▲糸谷八段: なし
△渡辺棋王: なし
戦型は「角換わり」の出だしから
渡辺棋王が角道を止めて、角交換を拒否すると
糸谷八段は「右四間飛車」を投入。。
角道を通したまま「腰掛銀」に構えた
糸谷八段が上図で飛車先の歩を突き合わせ
駒音高く、戦端を開きますが。。
72手目△8七飛成。
上図での持ち駒
▲糸谷八段: 銀2、歩4
△渡辺棋王: 金、歩2
いざ、開戦となると
ここに来て調子は上昇カーブを描く渡辺棋王の
手がグングンと伸び、攻防の主導権を握りました。。
【 投了図・118手目△8八歩 】
投了図での持ち駒
▲糸谷八段: 金、銀、歩3
△渡辺棋王: 歩2
糸谷八段も攻守に食らいつきますが
玉の上部脱出に成功した渡辺棋王が、厳しく
先手玉を打ち取り、上図の局面で糸谷八段は
無念の投了を告げました。。
この結果、渡辺棋王のリーグ戦成績は3勝2敗に。。
一方、勝てば首位に並んだ糸谷八段は痛恨の黒星で
同じく3勝2敗となりました。。
全7回戦のうち、現在は6回戦が進行中ですが
優勝争いのトップ立つのは一足お先に全日程を終了した
4勝2敗の広瀬八段。それを後2戦を残す佐藤天彦名人が
3勝(1敗)で追いかける展開となりました。。
さらに2敗で渡辺棋王、糸谷八段とともに
豊島将之ニ冠(2勝2敗)と実績十分の実力者が後に続き
王将戦挑戦権争いは最後の最後まで予断を許しません。。
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女流将棋の伝統タイトルも挑戦者決定
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古きよき時代を知って、新しきを知る
谷川浩司九段は「光速流」
では、実兄・俊昭氏のキャッチフレーズは。。