第31期竜王戦7番勝負/第3局「終局直後」
【 投了図・130手目△7九銀 】
投了図での持ち駒
▲羽生竜王: 金、歩5
△広瀬八段: 角、銀、歩3
昨日、決着をみました
大注目の第31期竜王戦7番勝負/第3局は
上図130手までで、後手・広瀬八段が勝利。
終局時刻は午後6時24分。
番勝負ここまで精彩を欠いた広瀬八段でしたが
本局でついに、将棋界屈指の終盤力を炸裂させ
見事な逆転で待望の初白星を飾りました。。
【 終局直後 】
広瀬八段
-1勝を返しましたが
いまのお気持ちはいかがでしょうか。
開幕2連敗で、ここで仮に負けていたら
0-3というスコアになっていたわけでしたが
1勝を返せてほっとしています。
-3局連続での角換わりとなりました。
想定されていた戦型だったのでしょうか。
36手目△5四銀。
上図での持ち駒
▲羽生竜王: 角
△広瀬八段: 角
そうですね。お互いが避けなければ
この戦型になると思っていました。
-昨日の封じ手前は
どのように考えていたのでしょう。
49手目▲3七角。
上図での持ち駒
▲羽生竜王: 歩2
△広瀬八段: 角
桂得ではあるのですが
歩がないデメリットのほうが大きい気がしたので。
失敗したと感じました。
-かなり攻められる展開が続きましたが
形勢はいかがでしたか。
厳しい攻めにあってしまって。
こちらは紙一重のところでしのげればと。
106手目△7五歩。
上図での持ち駒
▲羽生竜王: 歩2
△広瀬八段: 角2、銀2、桂、歩5
「(1)△2六角は▲3五歩と突かれてしまうのが痛い。
(2)△6三金が予定でしたが、▲6二金があまりにも厳しい。
それに気づいて(3)△7五歩と予定変更しました」
(感想戦での広瀬八段のコメント)
-第4局への抱負をお願いします。
1勝してほっとしているところはありますが
まだスコアでは負けているので、準備をして
頑張りたいと思います。
羽生竜王
-本局を振り返っていかがでしたか。
桂を捨てて攻めていったのですが
終始難しくてよくわかりませんでした。もう少し
うまい指し方があったかもしれません。
41手目▲2五桂。
上図での持ち駒
▲羽生竜王: 角
△広瀬八段: 角
-第2局に引き続き
本局も角切りから激しい攻勢を取りました。
73手目▲7三角成。
上図での持ち駒
▲羽生竜王: 銀、桂、歩2
△広瀬八段: 角、桂、歩2
あのあたりは長考して迷ったところではありました。
ちょっと調べてみないと善悪はわからないですね。
また第4局を頑張ります。
75手目▲4ニ銀。
上図での持ち駒
▲羽生竜王: 歩2
△広瀬八段: 角2、銀2、桂、歩5
「角切り(73手目)から本譜の攻めは軽視していました」(広瀬)
「ただ、角を渡しているので、あとの反撃がきついです」(羽生)
□□□
竜王戦/第3局終局直後の感想。。
竜王戦/第3局・一日目の所感。。
舞台は「鹿島神宮」
□□□
王座戦に決着。。
決戦の舞台は山梨