第６６期王座戦５番勝負/第２局「最先端の熱き攻防。。いざ、終盤戦へ」
初防衛を目指す中村太地王座に
関西の新若大将・斎藤慎太郎七段が挑戦する
将棋界の秋の陣・第６６期王座戦５番勝負。
開幕戦を斎藤七段が制して迎えた注目の第２局が
本日、京都府京都市「ウェスティン都ホテル京都」にて
開幕の時を迎えました。。
第２局の先手は中村王座。
連敗スタートは絶対に避けたい本局の初手は
飛車先を突く▲２六歩から。。
２手目△８四歩。
上図での持ち駒
▲中村王座： なし
△斎藤七段： なし
対します、斎藤七段も2手目に同じく
飛車先を突く△８四歩と返し、対局はスタート。。
４手目△８五歩。
上図での持ち駒
▲中村王座： なし
△斎藤七段： なし
次に両者は息を合わせて飛車先を決め
まずは「相掛かり」の出だしとなりました。。
７手目▲７七角。
上図での持ち駒
▲中村王座： なし
△斎藤七段： なし
続く５手目に、中村王座が角道を開けると
斎藤七段は追随せずに△３ニ金（６手目）と返します。
この手をみて、中村王座は角を７七の地点に上げて
先手の飛車先を角で受けました。。
次に、斎藤七段が角道を開くと（８手目△３四歩）。。
９手目▲６八銀。
上図での持ち駒
▲中村王座： なし
△斎藤七段： なし
中村王座はノータイムで銀を６筋に上げて
後手からの角交換、あるいは角交換拒否に備えます。。
１０手目△７七角成。
上図での持ち駒
▲中村王座： なし
△斎藤七段： 角
すると、すかさず
斎藤七段もノータイムで角交換を敢行。。
手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。
１９手目▲３七桂。
上図での持ち駒
▲中村王座： なし
△斎藤七段： なし
角交換成立後
次なる焦点は右銀の活用となりますが
両者は態度を保留し、自陣の駒組みを進行。。
中村王座は上図で右の桂馬を跳躍させると
次に、斎藤七段が６筋の歩を突いたのをみて。。
（２０手目△６四歩）
２１手目▲３五歩。
上図での持ち駒
▲中村王座： 角
△斎藤七段： 角
３分の少考の後、３筋の歩を突き合わせ
居玉のまま、早くも仕掛けを開始しました。。
２３手目▲４五桂。
上図での持ち駒
▲中村王座： 角
△斎藤七段： 角
斎藤七段が△同歩（２２手目）と応じると
中村王座はノータイムで桂馬を４筋へと跳躍。。
斎藤七段が当たりとなった銀を繰り上げると。。
（２４手目△４四銀）
２５手目▲２四歩。
上図での持ち駒
▲中村王座： 角
△斎藤七段： 角
中村王座はここもノータイムで
飛車先２筋の歩を突き合わせ、テンポ良く追撃します。。
３３手目▲６八玉。
上図での持ち駒
▲中村王座： 角、歩
△斎藤七段： 角、歩
以下、△同歩～▲同飛～△２三歩に
▲２九飛の進行となり、先手が飛車先の歩を切ると
盤上は落ち着きを取り戻し、両者は自陣の駒組みを進行。。
上図で中村王座は居玉を解除し、６八の地点に構えました。
４０手目△６ニ金。
上図での持ち駒
▲中村王座： 角、歩
△斎藤七段： 角、歩
さらにじっくりとした駒組みは進行し
上図で斎藤七段は、変則的ながらも最新形の
「▲４ニ玉＋６ニ金＋８一飛」型に自陣を組み上げました。。
この手に対し、中村王座も金を立て（４１手目▲４八金）
後手のリバースモードとなる「△６八玉＋４八金＋２九飛」型に
同じく変則的な形ながらも自陣の駒を組み上げます。。
４６手目△７ニ金。
上図での持ち駒
▲中村王座： 角、歩
△斎藤七段： 角、歩
午前の対局は上図４６手目まで進行。
手損覚悟で４筋に構えた玉を５筋に戻した斎藤七段が
金を８筋に寄せ、オーソドックスな「中住まい＋金開き」に
自陣をリフォームした局面で、昼食休に憩突入。。
【 昼食のメニュー 】
中村王座
スペシャルハンバーグ（フライドエッグのせ）、ウーロン茶
斎藤七段
スペシャルハンバーグ（フライドエッグとマッシュルームのせ）
パイナップルジュース
４８手目△３六歩。
上図での持ち駒
▲中村王座： 角、歩
△斎藤七段： 角、歩
午後の対局開始の一手で
中村王座は銀を中央５筋に繰り出し（４７手目▲５六銀）
「腰掛銀」に形を決めると、斎藤七段は３筋の歩を伸ばし
先手陣へと圧力を強めます。。
この手に対し、中村王座は
ジッと玉の入城を完了させると（４９手目▲８八玉）
次に、斎藤七段の△６ニ金（５０手目）をみて。。
５１手目▲２四歩。
上図での持ち駒
▲中村王座： 角
△斎藤七段： 角、歩
中村王座は３４分の考慮の後
飛車先２筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始しました。。
斎藤七段は△同歩（５２手目）と応じて、以下
▲同飛～△３七歩成～▲同金～△２三歩～▲２九飛に
△７五歩～▲同歩～△８六歩～▲同銀～△６五歩をみて
▲３三歩～△同桂～下図６５手目▲３四歩と進行。。
６５手目▲３四歩。
上図での持ち駒
▲中村王座： 角、歩２
△斎藤七段： 角、歩２
再び２筋を収めた斎藤七段は
歩の突き捨てを連発し、すぐさま反撃に転じますが
しかし、中村王座は突き合わされた６筋の歩を手抜き
狙いの３筋から敵陣へと踏み込みました。。
６８手目△２五桂。
上図での持ち駒
▲中村王座： 角、銀、歩２
△斎藤七段： 角、桂、歩２
斎藤七段が３筋で銀と桂馬を交換してから
歩を突き立てられた桂馬をヒラリと２筋に跳ねた
上図の局面で、夜戦に備えて夕食休憩に突入。。
【 夕食のメニュー 】
中村王座： うな重、ウーロン茶
斎藤七段： ちらし寿司、ウーロン茶
いかにも用意の研究有りを思わせる
先手の方に現局面では迫力を感じますが、果たして
終盤力が自慢の斎藤七段の切り返しや、いかに。。
王座戦/第２局はクライマックスへと向います。。
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舞台は古都・京都にて。。
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勝率は再び８割に到達。。
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豊島棋聖に快勝、連敗ストップ。。
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先輩の意地と貫禄。
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ハイレベルな番勝負はフルセット。。
王位戦/第６局・一日目の所感。。
大一番は「陣屋」にて
