常に積極的に。。第89期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負/第2局「羽生棋聖、快勝で今シリーズ初白星」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2018年06月16日

常に積極的に。。第89期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負/第2局「羽生棋聖、快勝で今シリーズ初白星」

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前人未到の11連覇を目指す羽生善治棋聖に

豊島将之八段が挑戦する、第89期棋聖戦5番勝負。

 

開幕戦を豊島八段が制して迎えた注目の第2局が

本日、東京都港区「グランドニッコー東京 台場」にて

その幕を開きました。。

 

 

 

棋聖戦/第2局・柔らかいプレビュー

 

 

本局先手は羽生棋聖。

その初手は角道を開く▲7六歩から。。

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

対します、豊島八段は2手目に

△8四歩と飛車先を突き、対局はスタート。。

 

早々と居飛車を明示し

戦型の選択権を先手に委ねた後手に対して

羽生棋聖の意向が明らかとなる、次の3手目は。。

 

 

 

3手目▲2六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

羽生棋聖は3手目▲2六歩として

まずは「角換わり」での勝負を指向しました。。

 

 

 

5手目▲7八金。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

先手の意向に対して

豊島八段は続く4手目に△3ニ金と返して

戦型選択に含みを持たせます。。

 

この手をみて、羽生棋聖がノータイムで

後手と同じく角に金を連結し、再び手番を渡した

上図から次の手が、後手の作戦の分かれ道。。

 

△3四歩と角道を開けば「横歩取り」への変化が

△8五歩と飛車先を決めれば「角換わり」への進行が

それぞれ濃厚となりますが。。

 

 

 

6手目△8五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

豊島八段もノータイムで飛車先を決め

「角換わり」での勝負を受けて立ちます。。

 

 

 

9手目▲6八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

そのまま定跡手順の進行となり

迎えた上図の局面で、羽生棋聖が銀を6筋に構え

後手からの角交換、あるいは角交換拒否に備えると。。

 

 

 

10手目△4四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

豊島八段は1分の少考の後

4筋の歩を突き、角交換を拒否しました。。

 

 

 

16手目△6三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

「角換わり」の出だしから

後手が角交換を拒む変化は一時期、トップ棋士を中心に

意欲的に採用されましたが、最近はあまり見かけなくなり

そのまま角を交換する進行が主流に戻った印象も。。

 

しかし、それだけに

研究将棋の申し子である豊島八段の大舞台での採用には

相当に練りこまれた用意の研究が当然ながら予想されます。

 

序盤から周囲がざわつく中で、両者は

角を自陣に取り込んだまま、銀の中央進出を目指すと。。

 

 

 

18手目△5四銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

そのまま息を合わせて銀を5筋の戦場に繰り出し

双方、居玉のまま「腰掛銀」に形を決めました。。

 

すると上図の局面で、羽生棋聖は手を止め

6分、時間を費やしあらためて読みを入れ直してから。。

 

 

 

19手目▲4八飛。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

飛車に手をかけ、4筋へと振り

「右四間飛車」を投入、早い仕掛けを目指します。。

 

 

 

28手目△1四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

しかし、仕掛けるその前に

羽生棋聖は居玉を解除し、玉を7筋まで寄せると

両サイドの端歩を突いて間合いを計ります。。

 

対します、豊島八段が両サイドの

端歩を丁寧に受けたのを確認したところで。。

 

 

 

29手目▲4五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

羽生棋聖は狙いの飛車先4筋で

歩を突き合わせ、仕掛けを決断しました。。

 

ここはひとまず先手の手に乗るしかない

豊島八段が△同歩(30手目)と応じると。。

 

 

 

31手目▲2ニ角成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角

△豊島八段: 歩

 

羽生棋聖はズバッと角交換を敢行。。

以下、△同金に▲4五銀~△同銀~▲同飛~△4四歩~

▲4八飛~△3三桂~▲7七銀~△3ニ金~▲3八金をみて

下図42手目△4ニ玉と進行。。

 

 

 

42手目△4ニ玉。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角、銀、歩

△豊島八段: 角、銀

 

角交換に続き、銀交換が成立すると

両者は自陣に手を戻し、開戦を目前に控えて

ギリギリまで余念なく、駒組みを進めます。。

 

 

 

45手目▲8八玉。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角、銀、歩

△豊島八段: 角、銀

 

午前の対局は上図45手目まで進行。

羽生棋聖が先に玉の入城を完了した局面で

昼食休憩突入となりました。。

 

【 昼食のメニュー 】

 

羽生棋聖: そばご膳

豊島八段: うな重

 

 

 

46手目△5四銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角、銀、歩

△豊島八段: 角、銀

 

午後の対局開始の一手で

豊島八段は剥がされた右の銀のかわりに

左の銀を、中央5筋の戦場へと繰り出して

攻守のバランスを図ります。。

 

すると、羽生棋聖は手を止め長考へ。。

 

 

 

47手目▲7一角。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 銀、歩

△豊島八段: 角、銀

 

41分の長考の末に

羽生棋聖は手持ちの角をいきなり敵陣に投入。。

豊島飛車に引っ掛け、形を決めました。。

 

いかにも狭い角の打ち込みは

よほどの成算がなければ決断できないはず。。

勝負どころの一撃に、豊島八段は考慮を重ねます。。

 

 

 

49手目▲6一銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 歩

△豊島八段: 角、銀

 

22分の考慮の後、豊島八段は

飛車を寄って角を詰ますと(48手目△7ニ飛)

羽生棋聖はすかさず銀を投入し、狙いの一手となります

飛車・金両取りを仕掛けました。。

 

あくまでも本筋で行く豊島八段は、次に

飛車で角を捕獲して(50手目△7一飛)、以下

▲5ニ銀成~△4三銀~▲6ニ金~△5ニ銀をみて

下図55手目▲7一金と進行。。

 

 

 

55手目▲7一金。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 飛、歩

△豊島八段: 角2、銀2

 

羽生棋聖は駒を回転させながら

上図でついに飛車の捕獲に成功しました。

しかし、ここで手番を握った豊島八段は。。

 

 

 

56手目△4五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 飛、歩

△豊島八段: 角2、銀2

 

後続の桂取りには構うことなく

左の桂馬をヒラリと跳躍させ、反撃に転じました。。

 

 

 

59手目▲5一飛。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 歩

△豊島八段: 角、銀2

 

豊島八段は続けて手持ちの角を

お返しとばかりに羽生飛車に引っ掛け敵陣に投入。。

さらに攻勢を強めます(58手目△3九角)。。

 

しかし、先に玉の入城をすませ

玉形で勝る羽生棋聖は、受けには回らず

手にした飛車を敵陣に叩き込み、強く攻め合いへ。。

 

 

 

68手目△4八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角、桂、歩

△豊島八段: 金、銀、歩

 

豊島八段は駒を捌きながら手番を握り

上図で飛車・金両取りを仕掛けますが。。

 

 

 

69手目▲5ニ角。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 桂、歩

△豊島八段: 金、銀、歩

 

序盤からの積極的な指し回しが功を奏し

形勢を引き寄せた羽生棋聖は、迷いなく

そして力強く、後手玉を仕留めに行きます。。

 

棋聖戦/第2局の棋譜中継はこちら

 

 

【 投了図・81手目▲4ニ金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: 角、桂、歩

 

豊島八段は最後まで粘りますが

羽生棋聖の正確な寄せの前に、上図の局面で

万策尽き果て、無念の投了を告げました。。

 

終局時刻は午後6時14分。

先手番で会心の番勝負初勝利を飾った羽生棋聖が

公式戦連敗を「5」で止め、反撃の狼煙を上げました。。

 

 

□□□

 

舞台は東京。。

 

棋聖戦/第2局開幕前夜

 

 

 

□□□

 

女流将棋に新時代到来!

 

必然の新時代。。「渡部新女流王位誕生」

 

 

 

□□□

 

名人戦/第5局終局直後の感想

 

勝因は動かざること。。

 

 

名人戦/第5局・一日目の所感

 

「本命」の封じ手。。動くのは果たして

 

舞台は大須・万松寺

 

いざ名古屋決戦へ!

 

 

 

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叡王戦はお先に決着。。

 

説得力ある結末。。高見叡王誕生

 

  

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