第74期名人戦7番勝負/第4局・二日目「佐藤八段の封じ手▲2四歩から」
3連覇を目指す羽生善治名人に
佐藤天彦八段が挑戦する、第74期名人戦7番勝負。
ここまで3局を消化し、佐藤八段が2勝1敗とリード。
双方ともに正念場となる注目の第4局が、昨日より
広島県福山市「福寿会館」にて開幕。。
第4局の先手は佐藤八段。
その初手は角道を開ける▲7六歩から。
対します、羽生名人は2手目に飛車先を突く
△8四歩と返して、対局はスタート。。
6手目△3四歩。
上図での持ち駒
▲佐藤八段: なし
△羽生名人: なし
佐藤八段は3手目▲2六歩と飛車先を突き
得意の「角換わり」を指向するも、羽生名人は応じず
今シリーズ3度目となる「横歩取り」へと誘導。。
25手目▲3八金。
上図での持ち駒
▲佐藤八段: 歩2
△羽生名人: 歩2
そのまま定跡手順の進行で戦型は「横歩取り」に。
前2局の採用はいずれも佐藤八段が後手でしたが
本局では初めて手番が入れ替わりました。。
自ら「横歩取り」に誘った形の羽生名人は
「△8四飛+5二玉+7二銀」の最新形を投入すると
佐藤八段は金を開いて王道の「中住まい」に構えます。
【 一日目終了図・54手目△3二銀 】
上図での持ち駒
▲佐藤八段: 歩
△羽生名人: 歩2
一日は上図54手目まで進行。
佐藤八段の考慮中に終了時刻(午後6時半)となり
そのまま次の手を封じて、指し掛けとなりました。。
一夜が明けて
迎えた本日、決着の二日目。。
55手目▲2四歩。
上図での持ち駒
▲佐藤八段: 歩
△羽生名人: 歩2
佐藤八段の「封じ手」は
これしかないと思われた▲2四歩。
羽生名人が△2二歩(56手目)と低く受けて
二日目がスタートいたしました。。
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名人戦/第4局・一日目終了直後の感想