第60期王将戦7番勝負/第4局・一日目「封じ手は久保王将。昼食には名物・かつめし登場」
久保利明王将に
豊島将之六段が挑戦する、第60期王将戦7番勝負。
ここまで第3局までを消化し
全て後手番側が勝利をおさめ、久保王将の2勝1敗となっています。
そして本日より、久保王将の出身地・兵庫県加古川市にて
第4局の幕が切って落とされました。。
■ 午前中終了図・31手目▲6五歩 ■
上図での持ち駒 : 両者ともなし。
久保王将が6筋の歩を突き合わせたところで
お昼休憩に突入。。
【 お昼のメニュー 】
久保王将: かつめし、アイスコーヒー
豊島六段: 風ピラフ、サラダ、ホットレモンティー
久保王将、地元・加古川名物であり大好物を公言している
「かつめし」をオーダーされましたね!!
まずは「地元への恩返し」成る、といったところでしょうか。
32手目△5二金右。
お昼休憩明け、午後一番に指された
注目の豊島六段の32手目は△同歩ではなく△5二金右でした。
この局面で久保王将は長考に耽ります。。
そして、43分後
▲6四歩と自ら6筋の歩を取り込むと。。
ノータイムで、豊島六段は34手目△同6四飛車と
浮かした飛車をスライドさせました。
35手目▲7九金。
上図での持ち駒
▲久保王将: 歩
△豊島六段: 歩
豊島飛車の動きはお見通しだったのか
久保王将は柔らかく、金を引きました。。
この手をみて、今度は豊島六段が長考に耽ります。。
耽ること、51分
豊島六段の36手目は△5四歩。。。その刹那
37手目▲3三角成。
久保王将はズバッと角の交換を断行。。
39手目▲7七桂。
上図での持ち駒
▲久保王将: 角、歩
△豊島六段: 角、歩
角の交換後、両者はすばやく桂馬を一跳ね。。
6筋では、豊島飛車が久保陣営へ直通のまま。。
しかし、久保王将の駒組だけに豊島六段は安易に直進せず
次の40手目は△5五歩。
43手目▲6六飛。
6筋に攻撃の重点を置いたのは、久保王将の方。
豊島飛車を8筋に追い払い、銀と飛車を直列に並べました。
が、手番は豊島六段。
次の44手目から△6四歩~▲7六銀と6筋の突破を阻止してから。。
46手目△8六歩。
上図での持ち駒
▲久保王将: 角、歩
△豊島六段: 角
飛車が移動した8筋からの突破を狙う豊島六段。
一日目は上図46手目までで終了時刻(18:00)を迎え
久保王将が封じ手の意志を示し、終了となりました。
今シリーズを通して感じることですが
豊島六段が挑戦者らしく、そして若者らしく積極的で意欲的な差し回しを披露し
久保王将が、経験と対局観で受け止める展開に思える第4局。
ここから、久保王将がどんな模様をイメージしているのか。。。
楽しみな封じ手と2日目。明日、9時より再開となります。
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夜には王将戦/第4局で盛り上がること必至。。「毎日の将棋学 」
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