第23期竜王戦決勝トーナメント「久保二冠、強し。ベスト4出揃う」
第23期竜王戦中継
将棋界、「冬の本場所」竜王戦。
現在6連覇中と、絶対王者の感すら漂わせる
渡辺明竜王への挑戦権をかけて、長きに渡って行われている
トーナメントは、ランキング戦を経て決勝トーナメントに突入。。
第23期竜王戦決勝トーナメント表
すでに
羽生善治名人(ランキング戦1組/3位)と
阿久津主税七段(ランキング戦3組優勝)がベスト4へ進出。
ランキング戦1組優勝者である
丸山忠久九段は準決勝からの登場ということで
決勝トーナメントベスト4最後の椅子をかけて
昨日「久保利明二冠-郷田真隆九段」が行われました。
棋譜中継はこちら
振り駒の結果
先手は久保二冠に。。と、いうことは
いつものように
▲7六歩~▲7五歩と突き進み。。。
5手目▲7八飛。
三間飛車。
林葉直子さんもご愛用、伝家の宝刀・石田流で勝負を挑みます。
10手目△8八角成。
郷田九段は居飛車。後手から角交換へ。。
15手目▲5五角。
上図での持ち駒
▲久保二冠: なし
△郷田九段: 角
この手は、7月4日におこなわれました
第4回大和証券杯ネット将棋最強戦 /2回戦「羽生三冠-久保二冠」で
久保二冠自らが放った一手。。ちなみにこの局面の模様も全く一緒です。
16手目は
羽生名人も郷田九段も△2二角でした。
その後の▲4六角~△4二銀までは、大和証券杯の時と同じ進行。
19手目に久保二冠が▲7九銀と引いたところで
前例を離れ、お昼休憩に。。
お昼ご飯
▲久保二冠: 注文なし
△郷田九段: 冷やしたぬきうどん
午後は開始から慎重な駒組が続き。。
31手目▲1八香。
久保二冠は穴熊を示唆。。
この日は本局以外にも、王位戦/第2局 や「林葉直子さん復帰戦 」と
注目の対局が行われていたのですが
いずれの対局でも敗れた方が用いた
石田流、穴熊を用いて「俺は勝ってみせてやる」。
久保二冠、王者のメッセージと解釈したい
いなせな進行。
しかし、郷田九段九段は
身動きのできない久保飛車を目印に攻撃開始。。
駒が前進をはじめました。
47手目▲8八銀。
上図での持ち駒
▲久保二冠: 歩
△郷田九段: 歩
郷田九段の攻撃をかわしつつ
特に代償を払う事なく、久保二冠は穴熊のハッチを閉じました。
そしてこの手が
攻守交替の合図でもありました。
53手目▲6五桂。
上図での持ち駒
▲久保二冠: なし
△郷田九段: 歩2
玉の守りが薄い郷田陣営に対して
久保二冠がどのような捌きをみせるのか。。
しかし郷田九段も
黙って受けるだけでは終わらず
ここからは見応えのある応酬が続きます。。
79手目▲6三歩成。
上図での持ち駒
▲久保二冠: 角、銀、歩
△郷田九段: 金、銀、桂、歩4
目まぐるしく駒が捌かれていき
ドンドンと駒の交換がなされていきましたが
一連の流れの
主導権を握っていたのは、やはり久保二冠。
自陣二段目に玉と飛車が並ぶ郷田九段。
何とか持ちこたえて、反撃の隙を狙いたいところ。。
89手目▲5四飛。
上図での持ち駒
▲久保二冠: 角、金2、銀、歩2
△郷田九段: 金2、銀、桂、歩3
久保二冠は飛車で金を獲りましたが
郷田九段は一足先に角を成り込ませています。
両者ともに持ち駒は豊富。
実にスリリングな終盤戦。やはりプロの将棋は面白いですね。。
92手目△3八金。
がしかし、郷田九段の攻め手はここまで
上図での持ち駒
▲久保二冠: 角、金2、銀、歩2
△郷田九段: 銀、桂、歩3
以下、久保二冠の華麗なる寄せ。。
投了図103手目▲3三金。
投了図での持ち駒
▲久保二冠: 角、金、歩2
△郷田九段: 飛、金、銀2、桂、歩4
上図までで
さすがの郷田九段も、無念の投了となりました。
久保二冠、強し。
勝った久保二冠が、竜王戦決勝トーナメントベスト4
最後の椅子に座り、ランキング戦1組優勝者・丸山忠久九段との
準決勝戦を戦うことが、決定しました。
将棋界、「冬の本場所」竜王戦。
現在6連覇中と、絶対王者の感すら漂わせる
渡辺明竜王への挑戦権をかけて、長きに渡って行われている
トーナメントは、ランキング戦を経て決勝トーナメントに突入。。
第23期竜王戦決勝トーナメント表
すでに
羽生善治名人(ランキング戦1組/3位)と
阿久津主税七段(ランキング戦3組優勝)がベスト4へ進出。
ランキング戦1組優勝者である
丸山忠久九段は準決勝からの登場ということで
決勝トーナメントベスト4最後の椅子をかけて
昨日「久保利明二冠-郷田真隆九段」が行われました。
棋譜中継はこちら
振り駒の結果
先手は久保二冠に。。と、いうことは
いつものように
▲7六歩~▲7五歩と突き進み。。。
5手目▲7八飛。
三間飛車。
林葉直子さんもご愛用、伝家の宝刀・石田流で勝負を挑みます。
10手目△8八角成。
郷田九段は居飛車。後手から角交換へ。。
15手目▲5五角。
上図での持ち駒
▲久保二冠: なし
△郷田九段: 角
この手は、7月4日におこなわれました
第4回大和証券杯ネット将棋最強戦 /2回戦「羽生三冠-久保二冠」で
久保二冠自らが放った一手。。ちなみにこの局面の模様も全く一緒です。
16手目は
羽生名人も郷田九段も△2二角でした。
その後の▲4六角~△4二銀までは、大和証券杯の時と同じ進行。
19手目に久保二冠が▲7九銀と引いたところで
前例を離れ、お昼休憩に。。
お昼ご飯
▲久保二冠: 注文なし
△郷田九段: 冷やしたぬきうどん
午後は開始から慎重な駒組が続き。。
31手目▲1八香。
久保二冠は穴熊を示唆。。
この日は本局以外にも、王位戦/第2局 や「林葉直子さん復帰戦 」と
注目の対局が行われていたのですが
いずれの対局でも敗れた方が用いた
石田流、穴熊を用いて「俺は勝ってみせてやる」。
久保二冠、王者のメッセージと解釈したい
いなせな進行。
しかし、郷田九段九段は
身動きのできない久保飛車を目印に攻撃開始。。
駒が前進をはじめました。
47手目▲8八銀。
上図での持ち駒
▲久保二冠: 歩
△郷田九段: 歩
郷田九段の攻撃をかわしつつ
特に代償を払う事なく、久保二冠は穴熊のハッチを閉じました。
そしてこの手が
攻守交替の合図でもありました。
53手目▲6五桂。
上図での持ち駒
▲久保二冠: なし
△郷田九段: 歩2
玉の守りが薄い郷田陣営に対して
久保二冠がどのような捌きをみせるのか。。
しかし郷田九段も
黙って受けるだけでは終わらず
ここからは見応えのある応酬が続きます。。
79手目▲6三歩成。
上図での持ち駒
▲久保二冠: 角、銀、歩
△郷田九段: 金、銀、桂、歩4
目まぐるしく駒が捌かれていき
ドンドンと駒の交換がなされていきましたが
一連の流れの
主導権を握っていたのは、やはり久保二冠。
自陣二段目に玉と飛車が並ぶ郷田九段。
何とか持ちこたえて、反撃の隙を狙いたいところ。。
89手目▲5四飛。
上図での持ち駒
▲久保二冠: 角、金2、銀、歩2
△郷田九段: 金2、銀、桂、歩3
久保二冠は飛車で金を獲りましたが
郷田九段は一足先に角を成り込ませています。
両者ともに持ち駒は豊富。
実にスリリングな終盤戦。やはりプロの将棋は面白いですね。。
92手目△3八金。
がしかし、郷田九段の攻め手はここまで
上図での持ち駒
▲久保二冠: 角、金2、銀、歩2
△郷田九段: 銀、桂、歩3
以下、久保二冠の華麗なる寄せ。。
投了図103手目▲3三金。
投了図での持ち駒
▲久保二冠: 角、金、歩2
△郷田九段: 飛、金、銀2、桂、歩4
上図までで
さすがの郷田九段も、無念の投了となりました。
久保二冠、強し。
勝った久保二冠が、竜王戦決勝トーナメントベスト4
最後の椅子に座り、ランキング戦1組優勝者・丸山忠久九段との
準決勝戦を戦うことが、決定しました。