今回は本当に何も知らない人向けにフリーランスの事を書こうと思う。
あまりにも当たり前の事も書いているので、これからフリーランスをしようと思っている人は是非読んでください。


・エージェントについて
会社を辞めてフリーランスになろうと言う方。今の会社をやめる前にエージェントを探しましょう。エンジニアで生きてきた人は仕事を探す手段がありません。
なので、あなたの代わりに仕事を探してくれるエージェントを見つけましょう。そして、仕事を見つけてもらって次の現場が決まりそうになるまで会社に居続けましょう。エージェントさんはそのようなケースに慣れているので、辞めるタイミング等は素直に相談してしまった方が良いと思います。

参考までに僕がお世話になったエージェントをご紹介します。
(これ以外にも自分で開拓したものもあるのですが、今回はそこそこ有名なところを記載します。)

【首都圏コンピューター】
初めてフリーランスになる場合はここでの説明を聞くのはお勧めです。
きっちりと説明をしてくれます。
ただし、商流(後述)が長いため単価が安い場合がありますし現場までのフォローと言う点では弱いところです。
ブラックと言う言葉も良く飛び交いますが、僕自身はそんなに気になりませんでした。
エージェント同士が出会える催しも開催してますので、初めてフリーランスになる場合はお勧めかもしれません。
⇒ある程度お金を払うと支払サイト(後述)を短くしてくれるのもお勧めです。

※僕がお世話になったのは随分昔なので、今は若干勝手が違うかもしれません。

【トライブ】
ここは掘り出し物の案件をたまに出してきます。僕はここの会社にお世話になった時に単価を30万近く上げてもらった事もあります。
・・・が、基本的には安価な案件や紹介派遣等が中心となってますので、がっつりフリーランスで稼ぎたい人には少し案件が心細いかも。
僕の場合はとても心強いパートナーと出会えたのでとても助かった会社です。
あと、源泉徴収(後述)をしてくれるのは嬉しいところです。

※他に比べると少し知名度が劣るかも・・・

【ベインキャリージャパン】
僕がびっくりしたのは、他のエージェントに比べて技術レベルがとても高いところです。下手をするとエンジニアよりも高レベルの人が面談をする場合があります。(家でiPhoneアプリとかを作っている人も居ました。)
僕が気に入っているのは、このエンジニアの言葉を理解して頂けるところです。
また、初めての人向けの説明もマニュアル化されており派遣と業務委託の違いや開業についても説明してくれます。(僕はこの説明は不要だったので飛ばしてもらいました。。。)
なので初めての方もお勧めです。
福利厚生サービスも使えるので、旅行等がお好きな方は是非利用してみてください。

案件の多さ、エージェントの技術レベルの高さ、親身さなどが僕にとっては高評価になってます。

この会社は最近お世話になり始めたので、僕の紹介で入って三ヶ月勤めるとお互いに紹介料が入るので興味のある方はTwitterのDM等でご連絡ください。

【レバレシーズ】
この会社は使った事は無いのですが、、、ちょっと変な事があったので書いておきます。
多分この業界の中では知名度No1と言っても良いレベルにある会社だと思います。
それで僕も連絡をしたのですが、、、僕の得意な「Java,Ruby,C#」等が記載された職務経歴書を送っても、

「あなたに紹介できる案件は一つもありません。」

と言われたので、他のエージェントにお願いした経緯があります。
他のエージェントでは十分な案件を紹介して頂き、直ぐに仕事が決まったので案件が無い事はないとおもうんだけど・・・
と思ってしばらくしてから「そちらの就業状況はいかがでしょうか?良ければ弊社でサポート出来ないでしょうか?」と言う連絡が入ってきて僕としては「???」な状態です。
正直内部連携が殆ど出来ていないのではないかなーと思える状況なので、僕としては警戒中です。


色々書きましたが、どのエージェントにお願いしても仕事は現場に入るまで分かりません。
結局のところ良い現場にたまたま巡り会えるかどうかは、どのエージェントにお願いしても大差は無いと思います。
なので、エージェントは複数登録をしている方が良いと思います。


・職務経歴書
今までの仕事の履歴を書く物です。
フォーマットは自由ですが、これを元に面談が行われるので自分が説明しやすくさらにアピールポイントを意識して書きましょう。
現場に入れるかどうかはこいつにかかっていると言っても過言ではありません。
※エージェントがある程度は指南してくれますが、あまり期待しない方が良いでしょう。ひな形くらいなら多分用意してくれると思います。


・単価について
単価は人それぞれですが、僕が思う相場としては50~70万くらいだと思います。
これは何をするか?どの現場で働くかによって金額が変わってきますが、、、70万を境に単価を上げる事が難しくなってきます。
なので、フリーランスで稼げるのは月70万がMAXと考えておくと良いと思います。
(僕はエージェントを通した際の最高単価は100万付近でした。ただし、現場が変わると単価もリセットされてしまうので多く貰える時はボーナスと考えると良いかもしれません。※直契約の場合はもっと高単価で働いた経験もありますが、、、とても責任が重く辛かったです。。。)

ちなみに50万を切る場合は、フリーランスで働くより社員になった方が将来的には有利です。社員になれずに仕方なく働いているという状況でもない限りは、社員の道を検討した方が良いでしょう。

※フリーランスは一見すると高額を稼いでいるように見えますが、そこの金額には福利厚生や税金、失業中の保険的なものも含まれてます。
一つの現場が終わった後に必ず次の現場が決まる保証はどこにもありませんので、ある程度の期間の間働かなくても食べていけるだけの貯金はしておきましょう。


・消費税について
消費税は1000万以上の売り上げがある場合から税金を払う事になります。(後述)
では、エージェント等の報酬では1000万以上の売り上げが無いと貰っては駄目なのかと言うと・・・。そんな事はありません。売り上げが1000万を超えるかどうかなんて誰も分からないので貰える物は貰っておきましょう。
70万の報酬をもらっている人なら消費税だけで3万5千円も貰えるのです。
、、、と、言いたいのですが大抵のエージェントは消費税をくれません。問いただすと内税です。と言われるでしょう。なので契約時に消費税は貰えますか?と確認をするのは良いですが、消費税が無いと働かないと言うスタンスは頂けません。


・支払サイト
支払サイトについては、このキーワードで調べれば僕の記事より分かりやすいものが見つかります。なので、ここでは簡潔に言うと・・・社員と違いフリーランスで働いた場合は給与ではなく報酬を貰う事になります。その報酬が払われる期間になります。
大抵は2ヶ月~3ヶ月後に支払われるため、会社を辞めてフリーランスになると2~3ヶ月ほど無給の状態が発生します。その状況が辛い場合は上記で説明したエージェントに相談すると報酬の1~5%ほどを支払う事で報酬を早めに貰う事が出来る場合があります。
初期の段階でお金に困っていたら、報酬前払い制度を利用するのも一つの手になります。(これは大抵のエージェントに存在するサービスだと思います。)


・商流
現場までにどれくらい会社があるかを指します。
最近は「現場⇒エージェント⇒あなた」と言う構図が増えてきましたが、「現場⇒仲介会社A⇒仲介会社B⇒エージェント⇒あなた」と言う感じで商流が長い場合もあります。
仲介会社が入れば入るだけ、途中でお金を抜かれてしまいあなたの報酬が減ります。


・開業届
フリーランスで働く場合は開業届を自分の住んでいる役所に提出する必要があります。「僕、これから商売やります。」と言う宣言ですね。この開業届が無いと仕事を斡旋してくれないエージェントも居るのですが、、、仕事が決まるかどうか分からない状態で開業するのも微妙なので仕事が決まったら出すと言うスタンスでも多分平気です。(僕は素直に先に開業しましたが、、、)
そして、開業届は恐ろしく簡単に終わります。あれ?これで終わり?ってくらい簡単なのであまり申告に考えずに出しましょう。(出さないと節税が出来ないとかがあるみたいだけど。。。僕はやった事が無いです。)


・税金
税金に関しては、青色申告と白色申告があります。早い話が「きちっと領収書も残して帳簿も付けるから税金を65万控除してくれるのが青色申告」で「どんぶり勘定で適当に提出出来る代わりに税金は控除しないよというのが白色申告」です。
年商が1000万以内の場合はどちらにしても国税局は入ってこないと思いますが、白色で年商が高くて年収が低い場合は注意が必要です。
出来るだけ青色申告でやる事をお勧めします。(65万の免除は思っているより嬉しいです。)
ちなみに、税金は稼いだお金の10%~20%程です。確か売り上げ600万を超えるとそこから20%になるとか、だったと思うのですが詳しくは調べてみてください。


・源泉徴収
この税金をエージェントがあらかじめ払ってくれるのが源泉徴収です。大抵は10%になります。確定申告の2ヶ月前の1~2月頃に源泉徴収を行ったエージェントから支払通知書が送られてくるので、確定申告の際にそちらを提出する事になります。
(もちろんですが、それによって税金を払いすぎている場合は戻ってきます。確か・・・。)


・経費
何も経費が無い場合は「年商=年収⇒全てに税金」がかかります。しかし、収入のうちの一部は事業運営費として使った場合は「年商-経費=年収⇒に税金」がかかるため税金が安くなります。
システム関連の場合はパソコン関連は殆ど趣味で使ってても経費として認められるでしょう。仕事の話の延長でのお客様との飲みは交際費として認められるでしょう。
と言うように、税金を少なくする為にも事業に関わるお金に関しては出来るだけ経費として認められるような使い方をすると良いと思います。(何でもかんでも経費にすると、国税庁が査察に入った時に苦しくなります。ちなみに僕はこれも経験済み。とても痛い目にあいました・・・)
あ、そうそう。経費として認めてもらうには証拠が必要なので領収書かレシートは必ず貰っておきましょう。
※こういうところはどんぶり計算の白色申告は楽かもしれませんね。


・簡易課税/累積課税
初めてのフリーランスでこれが心配になる事は無いと思います。
年商1000万を超えた場合は翌々年に税金とは別に消費税の納税義務が発生します。その時に、支払い方を選べるのですが・・・
IT関連のフリーランスの方は何も考えずに簡易課税を選択しましょう。これは直ぐにでも届けておきましょう。
この業界で累積課税を選ぶ人は、国税庁が入った時に辛い思いをする人です。


とりあえず思い当たる事をつらつら書いてみました。
他にも教えて欲しいと言う点がありましたらご連絡ください。僕が分かる範囲で教えます。



TownSoftではこのような業務委託以外にも受託案件も請け負っております。興味のある方はこちらにご連絡ください。
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