僕がとある企業のマネジメントを任されている理由の一つとして、仕事の仕方を知っている事が挙げられる。
・・・というか、僕は中小~大手企業等で仕事をしたが仕事の仕方を知っている人は殆ど居なかった。
じゃぁ、仕事の仕方って何だ?って話になると思う。
仕事の仕方を僕がここに書いてそれを読んだ人みんなが仕事の仕方を学べるかというと当然そうではない。
僕の記事を元に気付いて、気付いた事を実践することによって学ぶことは出来るだろう。なので、ただただ読んでも意味がないよという事を初めに言っておきたい。
で、仕事の仕方の事だ。当たり前の事だけど、仕事の仕方は
目的を達成するための方法を実践すること
が本質である。
一言で言うととても簡単なのだが、この目的という言葉が曲者である。
言い方は悪いのだが、一日一日を適当に生きていて会社の事を良く見ていない人には会社の目的は見えない。あと、自分の目的も見えない。そうなると前提条件が崩れてしまうため、そもそも仕事の仕方を学ぶスタートラインに立つことすらできない。
もし目的が分かったとしても、その目的を達成するための手段を考えつく事は容易ではない。また、目的が分かった気でいつつも実は全然見当違いの方向を向いているかもしれない。
そして、手段を思いついても実践できなければ結局何の意味もないのだ。
・・・というくらい、仕事の仕方を学んで実践することは難しい。
僕はこれが出来る。
僕が社外の人にも関わらず(社外の人だからという点ももちろんある)今の立場に居るのは、目的を見失わずに自分の役割をまっとしているからに他ならない。
例えば、僕が立て直したプロジェクトのうちの一つは開発が上手く回って居ない現場だった。僕の目的は「開発を回す」と言うとてもシンプルなものだった。
とてもシンプルなものなのだが、ここに行きつくのは難しい。と言うのも、一般の人には開発が回って居ない状態が普通に見えるからだ。簡単にいえば、開発が忙しくて製造が遅れているだけに見えるのだ。この常識を疑った事が目的を見つける事になったのだ。
目的が見つかったら手段を考える。僕はこの開発が回って居ない原因を調べた。その理由は運用フローが確立されておらず、あちらこちらから開発へ作業依頼がやってくるため作業に集中できない事だと分かった。(*1)
では、この運用フローを確立すれば良い事が分かったのだが・・・これが難しい。直接担当者に仕事を依頼する方が仕事がやりやすいと信じている人々を説得して運用フローを作らなければならないのだ・・・。
これを僕は実践した。それによって得たものはとても大きく、目的も達成した。しかし、一方で未だに直接担当者に直接伝えたいと思っている人々とは微妙な距離感が生まれてしまった。(時間があればもう少し上手くやれたかもしれないが・・・)
さて、このように仕事の仕方を実践することはとても難しい。
しかし、それでも一つ上のステップに行くためには必要な事なのである。
*1・・・運用フローは通常確立されるのだが、運用フロー通りに情報を伝えると情報の伝播速度が遅くなり誤って伝わってしまう事もある。なので、確立された運用フローが壊される事は日常茶飯事にある事なのだ。
これは大体においてマネジメントが出来ない人がマネジメントをしているからである。