情報共有は大切だという言葉は良く聞く。
しかし、実際なんで情報共有が大切なのか考えたことはあるだろうか?
この答えは、実際に業務に携わっていないと明確な答えは出せないと思うし分からないと思う。
そしてその答えを持っていないからこそ、「ペアプロって本当に必要なんですか?」という質問が出てきたりするんだと思う。
文献というものは結局のところ技術だ。文献では技術までしか伝えられないのだ。そこからマネジメントに発展させるためにはどうしても自分の知識・知恵・経験が必要になってくるんだと思う。
例えばXPのプラクティスは全て技術である。何のために行っているかとかの答えはプラクティスからだけでは見つけにくい。
だからこそ、XPには価値というものが存在する。これがプラクティスを行う上での指針になり意味になる。文献だけでは伝えれないからこそ「シンプル」「コミュニケーション」「フィードバック」「勇気」「尊敬」という価値を掲げているのだと思う。
少し考えれば分かるとおり、プラクティスはやたら具体的になのに価値に関してはとても曖昧だ。これは文献だけでは伝えれないことをしっかり理解しているからだろう。
情報共有をする為のツールはたくさんある。KPTやニコニコカレンダー、アクション看板、見える化。これらは全てただの技術であってツールである。用途に合わせて使うものであり、必ずしも使う必要があるものではない。
結局のところ戦略にあわせてどの戦術を使うかという選択肢の一つでしかないのである。
重要なのは情報共有をする理由である。
何のために情報を共有しなければならないのかを考えた上で適したツールを探す必要があるのだが、大抵においてそれは逆になっていて「KPTを使う事によって情報共有が出来る。」という本末逆転な状況が起こっている。
これは、ウォーターフォールやアジャイル等も同じである。何のために使うかという事がまず重要な事柄なはずなのである。
では、ソフトウェア業界では何故情報共有が必要なのであるか?
王道な答えとしては
ソフトウェアは目に見えにくいから
という答えが出てくるのではないだろうか?
このような答えを出すのは管理者が多い。実際の技術者はこのような綺麗な答えは出さない。もっと明確に
誰が何をしているか分からず、誰に何を頼めばよいか分からないから
という具体的な答えを出す場合が多い。この差が管理と技術の差なのである。
そして、それを生める意味でも情報共有は重要なのである。
ちなみに管理というのは技術である。
意味が分からないかもしれないが、これは僕の中で真である。
管理というのは誰がやっても出来る代物なのである。上手い下手はあれど、誰でも出来るものである。
誰でも出来ると言うことは、やり方があるわけであって、やり方があるということは結局のところ技術に他ならないのだ。
一方でマネジメントは誰でも出来るものではない。いや、人それぞれやり方が違うというべきだろうか。
管理は自分が主体になれるから、ある程度のやり方を確立することが出来る。しかし、マネジメントは他人が主体になるため王道のやり方が存在しない。それ故にマネジメントは技術ではないのだ。むしろ経営の方が近いのである。
さて、そう考えてみるとアジャイル開発プロセスは面白い。
アジャイル開発プロセスは「アジャイルプロジェクトマネジメント」という名がある。すなわちマネジメントなのである。
管理とマネジメントの違いとウォーターフォールとアジャイルの違いは面白いくらい似ている。
すなわち、アジャイル開発は誰でも出来る代物ではないということだ。各個人の個性に合わせてやり方が変わって来るものであって、必ずしもこうしなければならないというものではないのだ。
突き詰めると本当にアジャイル開発は面白い。僕は独学だがこのまま研究していこうと思う。
