周りを見渡すとすっかり衰廃した街のような景色が広がっていた。
ー今度はどの時代に来たんだろう…?
そこには人が住んでいるような雰囲気ではなく、ビルや家のようなものも潰れ原型をとどめていないようだった。
とりあえず人が居るかどうか街を歩いてみるが人はいないみたいだった。
ー今の時代が分かれば何か分かるかも…
もう一度街を歩き回るが時代を知れるようなものはなかった。
駄目だ…探しても何も見つからないし人も居ないし…どういうことなんだろう…
とりあえず近くの瓦礫の上に座り休憩する。
すると、風が吹いてきたと共に1枚の紙が足元に落ちてきた。
それを拾い、見た瞬間に涙が溢れてきた。
それは、私と千尋くんや友達が写っている写真だった。
その写真の私や千尋くんはとても幸せそうな笑顔で笑っている。
「こんな笑顔、してたんだ…」
思わず口から声が溢れる。
「もう一度、会いたいなぁ…」
ーそして、また一緒に笑い合いたい。
涙が止めどなく溢れる。
嗚咽が漏れる。
もう我慢できない…
会いたい。
会いたいよ…
まるで幼い子供のような泣き方をしていると分かっているにも関わらず、抑えることが出来なかった。
そして、ひとしきり泣いた後、舞は心の中で
ー千尋くんにもう一度会って想いを伝える
ー例え叶わなくても構わないから
ー「大好き」 って。
写真をポケットに折りたたんで入れ、舞はもう一度千尋に会うために歩き出した。
おわり
無事、完結致しました。
どうでしたでしょうか?
初めて文章というか小説?を書いたので色々伝わるにはどうしたらいいかと悩みながら書きました。
なので、最初と後のを読み比べて頂くとかなり書き方が変わってると思います笑
何だかんだ2年くらいかかったのでしょうか、その間に色んな変化があった気がします。
2年とは早いものですね。
ここまで読んでくれた方は本当にありがとうございました。
本当に感謝の一言に限ります。
さて、ここで全て終わりました。
と言いたいところですが、
この物語、番外編があります。
というかアナザーバージョンと言うべきでしょうか。
千尋側の話がまだ残っております。
最初の頃から本編が終わったらこっちも書こうと思ってたので書きたいと思います。
なので、ぜひ、次も読んで頂けると嬉しいです。
次も恐らく物語を書くと思います。
リクエストがあれば曲解釈の方をするかも…?
ぜひリクエストしてくれると嬉しいです。
では、次の投稿で。